京都アニメーション火災テロで被害に遭われた方々のご冥福をお祈りいたします。

京都アニメーション火災テロで被害に遭われた方々のご冥福をお祈りいたします。

 

2019年7月18日、当サイトでも取り上げた『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『聲の形』という神アニメを数多く製作している「京アニ」こと「京都アニメーション」の事務所が放火火災に遭い、現時点(7/18)で33人もの方が犠牲となりました。

まずは、被害に遭われた方に対して、心よりご冥福をお祈りいたします。

今回の犯行は「テロ」

まだ詳しい原因などは分かっていませんが、「パクりやがって!」「死ね!」などと、叫びながら犯行に及んだということで、強い恨みを持った犯行であることは間違いありません。犯人は京アニ関係者ではなく、以前からも脅迫メールなどを送っていたそうですが、もはや今回の事件は「テロ」とも言える犯行で、とても許されるべきことではありません。

私自身、神アニメ研究家として、アニメの魅力を紹介したり、感動を伝えている者としては、今回の事件はとても重く、大して力になれないことも歯がゆく思います。

私たちを日々楽しませて感動を与えてくれるアニメーション作品ですが、そのアニメを制作する現場は過酷を極め、今ではシーズン毎に50本以上も制作され、「作画崩壊」と揶揄されることがありながらも、身を削ってアニメを制作していただいているアニメーターの方々にいは心より敬意を評します。そんなアニメーターの方々やアニメに携わる方々が犠牲になってしまったことは、いたたまれなくて言葉になりません。

そんな中で、一早くアメリカの配給会社がクラウドファンディングを立ち上げ、京アニの復興の為に動き始めています。建物や、被害に関しては、保険があったり、クラウドファンディングの支援によって、補填できるとは思いますが、亡くなった命が戻ってくることはありません。そして、ファンからしたら「お宝」とも言える「セル画」やアナログな絵など、まさにアニメーターの「命」ともいえるものもほとんど消失してしまったと思われます。価値観は人それぞれですが、アニメを生み出す命も、アニメファンの私たちにとっての「宝」も、たった一人の愚かな凶行によって失われてしまいました。

https://www.gofundme.com/help-kyoani-heal

最近は、高齢ドライバーによる暴走事故などによって犠牲になる方もいますが、今回はそういった事故ではなく、「テロ」です。どんな恨みがあったのか、その原因や理由はわかりませんが、他のコラムでもよく述べている、「抑圧による反動」によるものだと思われます。「パクりやがって!」と叫んだり、脅迫メールを送ったり、本人としては、何かしら被害に遭ったと感じていたり、以前も『黒子のバスケ』という作品を巡って、”殺害予告”などが問題になりましたが、今回のテロ行為ももしかしたら、自分が描こうと思っていた作品を制作されたと被害妄想を募らせたかもしれませんし、同業他社に勤めていて、京アニへの羨望や嫉妬によるものなのかもしれません。

自由を履き違えず、幸せになる為の自由を

『PSYCHO-PASS』で描かれている世界のような、AIに統制され、ストレス値で犯罪指数を感知する「ドミネーター」があれば、未然に防げる事件かもしれませんが、それはそれで窮屈で、安全と引き換えに自由を奪われる社会ではないかと思います。でも、こういった事件が頻繁に起きてしまうようになってしまったら、そういう社会を望んでしまうこともわからなくはないですよね。

このサイトでは「自由」に生きることを、神アニメを通じて訴えてきていますが、それは、「何をしてもいい自由」ではなく、「何ものにも支配されない自由」です。

私たちの意見がどれだけの人に届いているのかはわかりませんが、微力ながらでも、間違った自由ではなく、幸せを得られる為の自由を提唱していきたいと思います。

死ぬことは償いでも贖罪でもない

犯人はまだ意識不明の重体ということですが、今回の事件は大量殺人事件でもありテロです。ネットの声も、「死んで償え」とか「死ぬ苦しみを与えろ」とか、厳しい声の方が多いと言えます。それは仕方ないし、私もそう思わないこともないです。

ただ、このまま意識が戻らず亡くなったとしたら、これほどスッキリしないことはありません。先日の川崎通り魔殺人事件もそうですが、「誰でもよかった」という理由で多くの人を殺し、自らも死を選んだことは、これほど無責任で逃げる行動はないんじゃないかと思います。こういったケースでも、「死ぬなら勝手に一人で死ね」と言われたりしますが、犯人の気持ちとしては、人を殺すことで自害を正当化したかったんだろうなと思うんですよ。

さだまさしさんに「つぐない」という名曲がありますが、償いとは、自分が決めることではなく、被害者が決めることです。これだけのことをしておいて、自分が納得する償いなんて、ある訳ないです。私としても、許せないし怒りが込み上げてきてしまって、感情的な記事になってしまっていますが、曲がりなりにアニメに関わるものとして、日本の宝を焼失させたことは本当に罪が重く、せめてその罪を背負い、亡くなった方々やご家族への贖罪のために生きてほしいと思います。

彼がどんな作品を作っていたのかは知りませんが、物語の書き手でもあるようなので、作家なら自分の物語を全うしてほしいものです。

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』公開を希望!

今回の被害で、9月に公開予定の『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』や来年1月に公開予定の『劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデン』が公開されるかはわからなくなってしまいました。ただ、可能であれば、公開してほしいと思っています。もちろん、作品が完成しているかがわかりませし、それどころでもないのかもしれませんが、このような状況だからこそ、劇場公開を心から支持します。せめて9月公開予定の「外伝」は公開してほしいです。なぜなら、もちろんファンとして観たいということもありますが、確実に観る人が増えると思うからです。観る人が増えて興行収入も増えます。そうなることの方が、京アニにとっても復興に繋がるし、今回の事件で、不本意にも多くの人々に京アニの認知度はかなり上がったと思うので、作品としても『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』という素晴らしい作品を知ってもらいたいですし、あえて言いにくい事を言えば、京アニが復活するための収入が増えるはずだからです。

京アニ自身が、「お金の為に」とは言いづらいと思いますし、関係各位の皆様が本当に大変な思いや状況であることも重々承知しているのですが、あえて私がここで声を大にして言わせていただきます。

たとえ、どんなに遅くなってもかまいません…

 

『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の劇場公開を切にお願いします!!

こんな素晴らしい作品を、世界に知らすことができないなんて…

 

 私たちファンは、全力で応援していきます!

 

未だ被害は留まってはいませんが、トップ画像にあるように、きっとヴァイオレットちゃんも泣いています。一番辛くて悔しいのは、他ならぬ京アニの制作者、関係者の方々だと思います。

少しでも早い復旧と、今回のことを教訓に、こういった悲惨な事件・テロが起こらないように願うばかりです。

こんな形で京都アニメーションを紹介することになるとは思いもよりませんでしたが、改めて被害に遭われた皆様のご冥福をお祈りします。

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第1弾 「愛してる」を知るための物語

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第2弾 10話神回 命をかけた七日間〜究極の母の愛〜

ヴァイオレット・エヴァーガーデン 第3弾 「愛してる」を知ったヴァイオレットの、守るための戦い

聲の形 誰もが胸に突き刺さる、思春期の苦しみを描いた名作

 



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