賭ケグルイXX やっぱり夢子はジョーカークイーン(前編)

賭ケグルイXX やっぱり夢子はジョーカークイーン(前編)

 

記念すべき、令和最初に取り上げる作品は、『賭ケグルイXX』です!

今年は、2nd SEASONとなるアニメ『賭ケグルイXX』が放送され、実写ドラマ『賭ケグルイ 2nd SEASON』も放送されました。そして、5月3日からは劇場版『賭ケグルイ』が公開しており、まさ平成最後と令和最初を飾るにふさわしい、『賭ケグルイ』イヤーといえるのではないでしょうか?

前回の『賭ケグルイ』のコラムはコチラから↓

賭ケグルイ 主人公が「ジョーカー」という珍しい邪道作品に皆さん注目!! 原作は「月刊ガンガンJOKER」に掲載中で、実写化、アニメ化と...

 

賭ケグルイ 1st SEASONを振り返る

1st SEASONは、夢子が私立百花王学園に転校し、一気に注目を浴び、学園を牛耳る生徒会の役員を倒して行きました。生徒会長の策により、負けて奴隷の「ミケ」にもなりましたが、その立場も楽しみながら、「ミケ」の特権を使い、生徒会の会計・豆生田との対決を実現させる。その戦いに勝利した夢子は、「ミケ」を返上し、生徒会長・桃喰綺羅莉を引きずり下ろすことに成功する。
友人の鈴井も加えて3人で行われたギャンブルは、会長が勝てば夢子は退学、夢子が勝てば会長は辞任、という「賭け」になり、自らの意思で賭ケグルった鈴井の一手により、勝負は引き分けとなった。

夢子は学園に残り、会長もそのままになったが、夢子に触発された会長は、新たな生徒会長をギャンブルによって決める、「生徒会長選挙」を開くことを決める。

賭ケグルイXXの見所

生徒会長 選挙戦

生徒会長・桃喰綺羅莉の一存により、生徒会長を決める生徒会長選挙戦が行われる。それは、3000人いる全生徒が参加し、ギャンブルによって一番多く票を獲得した者が生徒会長になるという、至ってシンプルなルール。しかし、ギャンブルそのものは単純ではなく、お互いが納得するまのであれば、内容は何でもありというもの。

百花王学園は、財政界の御曹司や、将来国家の中心になるようなエリートが集まっている学園で、その学園の生徒会長になるということは、将来を約束されたようなもの。

無理かもしれないと思っていながら、一攫千金を狙う者から、本気で狙う者、生徒会長に全く興味はなく、純粋にギャンブルを楽しむ者がいます。主人公の夢子はもちろん、生徒会長の椅子なんかに興味はありません。

そして、生徒会長の座を狙い、転校生として新キャラが続々登場し、そこで、生徒会長・桃喰綺羅莉の秘密が明かされます。
「桃喰」「桃」は、本当は「百」のももで、百もある「喰(ばみ)」の一族のトップに君臨し、束ねる存在だったのです。
主人公の夢子の苗字も、「蛇喰」という「喰」の文字が入っている、「百喰一族」だったのです。夢子もそのことは知っており、夢子がこの学園に転校してきたのも、ただの偶然ではなく、ギャンブルを楽しむだけではない思惑のようなものを感じます。

そして、「桃喰家」が百喰一族のトップであるのは、百花王学園のトップだからでもあり、実は今回の生徒会長選挙が、一族のトップを決める代理戦争にもなるのです。

百喰一族

「喰」の名を持つ新キャラ続々登場

生徒会長選挙戦は、ただの生徒会長を決める争いではなく、「百喰一族」のトップを決めるとともに、財政界のトップを決める代理戦争ということで、「喰」の名を持つキャラが続々と登場し、選挙戦に参戦してきます。

等々喰定楽乃

収集された百喰一族の中では一番地位が高そう。車椅子に乗っている女性で、ユミという付き添いギャルに車椅子を引かせている。綺羅莉のことを恨んでいる。

和楽喰淑光

その見た目は、まるで「貞子」のように前髪で顔を隠し、マスクもしている不気味な女性。その正体は・・・

陰喰三欲

なぜこんな名前にされたんだろうか。トラウマ並の名前を持ち、ギャンブルを見下し、妹の陽喰三理とコンビを組んで参戦している。稼業は「製薬」

陽喰三理

陰喰三欲の妹で、陰喰家から陽喰家に養女になった。陽喰家代表だか、「陰陽」の名前にあるようにコンビだが、そのタイプは「陰陽」とは逆だと言える。

骨喰ミラスラーヴァ

ロシアとのハーフで、一族の中でも「掃除」の役割を持ち、暴力に長けている。巨乳揃いの一族の中でも一番の爆乳の持ち主。

狛喰希

一番まともな名前を持つ(笑)
常にセントバーナードを連れて行動する。

尾喰凛

一族の中で唯一男性の代表。常に微笑んでいて、裏が読めない。CVが石田彰ということで、重要キャラなのは間違いない。(・∀・)

尾喰茨

代表ではないが、ギャンブルには参戦する尾喰家の一員。尾喰家以外の参加者は女性というのも、何か意味があるのかもしれません。

蟲喰恵利美

見た目はロリっ子だが、蟲喰家の稼業は「拷問」。ギャンブルにも「拷問器具」を使って参戦する。

X喰零

その名を奪われた×喰(ばつばみ)家。零は代表ではなく、選挙に参戦する意欲はない。執事のようななりで、強欲な一族とは思えず、女性ながら真摯な振る舞いは、学園女子達にファンができる。

 

以上のメンバーでお送りしまーす!

蟲喰恵利美「指切りギロチン」

第1話は、時系列を無視していきなりギャンブルが始まりますが、後から説明が入るので、そのまま見進めて下さい(笑)

初戦は、百喰一族である蟲喰とのギャンブルで、夢子と生徒会の夢子信者になってしまった生志摩妄が参加する。鈴井もその場にいるが、夢子は生志摩から話しかけれれても無視したり、鈴井の後ろに隠れたりして、あからさまに嫌っていた。

行われるギャンブルは、拷問を稼業にしてきた蟲喰家らしく、穴に指を入れて、当たりの紐を切ると、刃が降りて指チョンパというゲームになり、命をかけて傷を負うリスクを背負うのが好きな生志摩はもちろん、夢子も選挙管理委員にルールと器具の確認をし、参加表明をする。

生志摩は一人興奮しながらサクサク進めるが、夢子は生志摩の問いかけにも一切反応せず、無視してゲームを続けた。恐怖感を抱かない二人に対して徐々に焦り始める蟲喰。この二人は、ただの二人ではなかったのだ。公正なルールにしてはいるものの、当然蟲喰に有利になるよう進めている。器具の中には鉄板が敷いてあり、指が切断されないように仕組んでいて、それを知るのは蟲喰だけだった。

ゲームは始まり、生志摩が率先して始めるが、ギャンブル中だけは、夢子も返事だけはしている。しかし、破滅願望的な所には拒否感を露わにする。言葉で二人を揺さぶる蟲喰だが、逆に、夢子が実行委員に「ちゃんと取り外して頂けましたよね?」という言葉に、心当たりのある蟲喰は、二人の狂気に気圧されながらも、ゲームを進める。徐々に紐は減っていき、恐怖に支配され始める蟲喰。

依然としてリスクを楽しむ二人に負けを覚悟するが、夢子に挑発され、涙と鼻水を流しながら、蟲喰は紐を切る。残りの二本を生志摩が両方切ってしまい、刃が落ちる。蟲喰は咄嗟に指を抜くが、指を抜かなかった二人の指は落ちることなく、蟲喰は負け、生志摩は反則負けとなり、勝者は夢子だった。

しかし、その顔に喜びはない。指を切り落としても構わなかった生志摩は、蟲喰に「なんで細工してやがんだよ!クソが!!」というと、夢子は、

「クソはあなたです。あなた、自分が何をしたかわかってるんですか?1/2ですよ?1/20の確率から1/2まで極まった、まるで神が謀ったかのような奇跡!そして、その果てに訪れる究極の択一!あなたはその最後の一瞬を踏みにじった。絶対に指が飛ぶなんて、絶対に実現する恐怖なんて、怖くもなんともないのに。二度と私の前に姿を現さないでくださいませ!不快です!!」

生志摩を一刀両断する夢子だが、理解できない蟲喰は、夢子になぜ鉄板が抜かれていないかを聞くと、器具のチェックをして鉄板を抜いてもらったのではなく、器具を置いていた台にガタがきていたので、机の滑り止めを外してくれたからだった。夢子は仕込みを気付いてはいたが、ただ、同じリスクを背負って欲しかっただけだった。ギャンブルの後の夢子は、蟲喰に対して笑顔を見せるのだった。

 

陰喰・陽喰  VS  夢子&鈴井「ニム ゼロ式」

次の相手は陰喰・陽喰コンビ。夢子にギャンブルの招待状が来るのだが、送り主は副会長だった。夢子は快諾するが、心配になった鈴井も自ら参加する。その意思に、夢子は喜び、たわわに実った乳を腕に押し当てるほどだった。陰喰・陽喰コンビは、生徒会役員の西洞院を負かしており、裏を感じた生徒会役員の黄泉月るなが自ら立会い、「ニム ゼロ式」という「0〜3までの4種類のカードを使い、手札を出し合って9を超えたら負け」というギャンブルを提示する。ノリノリだった夢子だったが、しだいに様子がおかしくなり、1ゲームした後、倒れてしまう。

そのギャンブルの裏で、副会長が芽亜里に100票を差し出し、共闘しようと、生徒会長の座をちらつかせてくるが、その態度が気に食わず、副会長の仮面を取ると、その姿は会長と同じ顔で、綺羅莉の双子の妹であるリリカだった。仮面を取ると態度が豹変し、弱々しくなって芽亜里を説得するが、芽亜里の答えは「No」だった。「自分の意見を聞かせなさいよ!」と聞くと、「私の意見は・・・ない・・・」と答え、その場を離れようとすると、「ダメだ。私はお前に強要する。」と意味深に答えると、鈴井から電話があり、「このままじゃ夢子が死んでしまう!助けてくれ!」と電話がくる。全てを察した芽亜里は「すぐ行くわ」と電話を切り、夢子の元に向かう。それが副会長の狙いだった。

そこには夢子が横たわっており、黄泉月は「毒でしょ?これ」と見抜く。陰喰・陽喰の稼業は「製薬」で、毒を盛ったのだ。ギャンブルの前のことに手出しができず、夢子を治すには、陰喰・陽喰を倒して血清を手に入れるしかない。全てが仕組まれていたことを悟り、怒りに満ちた芽亜里は夢子に変わってギャンブルに参戦する。意識が朦朧となった夢子は、鈴井に「芽亜里が言うことを聞けば面白いことになる」と言い残す。

芽亜里に代わってからルールが変わり、勝てば血清、負ければ毒という、逃げ場のないものとなる。ギャンブルを毛嫌いする陰喰は、「ギャンブルなんてくだらない。暴力を持つものが強い。ルールを変えてしまえばいいのだから」と、既に勝利を確信する。
芽亜里は鈴井に、「カードを見せろ」と無茶を言う。周りは鈴井を犠牲にして芽亜里が助かるように見えているが、鈴井は夢子を信じ、「これが自分のギャンブルだ!」と手札を見せる。その手札を見た芽亜里は、「この勝負、勝てる!」と勝負にでる。

鈴井は芽亜里の指示通りに動く。そこで、陰喰は、「芽亜里の言うことを聞かなければ、二人分の血清を差し上げます」と、芽亜里を裏切るよう揺さぶる。「それでは面白くない!僕らのギャンブルとは違う!」と、芽亜里を信じる鈴井。芽亜里の読んだ通り勝利し、負けたのは陽喰で、約束通り毒針を刺し、芽亜里は血清を2つ手に入れる。残り2ゲーム。芽亜里は次のゲーム、1万票を賭ける。降りる為の策だと思った陰喰はコールする。すると、芽亜里は勝者の笑みを浮かべ、二人を追い込む。芽亜里が勝利を確信していたのは、ディーラーによる「ギルブレスシャッフル」という、イカサマに使われるシャッフルを見抜いていたからで、鈴井の手を見ることで、半分のカードを知ることができ、その仕組みに気付いていた芽亜里は、勝利は決まっていた。鈴井が芽亜里を信じたおかげで。

ギャンブルを毛嫌いし、「毒」という暴力を過信していた陰喰・陽喰は、観察や洞察を怠ったおかげで、圧倒的不利を招いてしまった。カードを出せば、負けが決まる。毒が回ってきた陽喰に、姉の陰喰は、負けるよう指示する。自分の方が優秀で、自分が敗退する方が問題だからと。結果、陽喰が負け、引き上げる陰喰・陽喰。

夢子は血清を打たれ、無事助かったが、芽亜里を呼んだのは夢子の指示だった。そうすれば面白くなると。芽亜里は喜ぶ反面、賭ケグルイな夢子を危険視する。そして、寝ている夢子に対し、生徒会長になる宣言をする。

和楽喰淑光  VS  夢子&ユメミ 「演技力対決」

生徒会役員の夢見弖ユメミが、夢子の力を借りようと、1日限りのアイドル復活を持ちかける。そこに現れたのが、ユメミが憧れるハリウッド女優「名足カワル」。その正体は、和楽喰淑光だった。和楽喰の狙いは票の多いユメミではなく夢子で、眼中に入っていないユメミは、「演技力対決」を持ちかけ、和楽喰VS夢子&ユメミコンビという構図になった。ユメミの「ハリウッド女優になりたい」という夢を賭けて、和楽喰に挑む。(おかげで、「どりーみng くりーみng しすた〜z」のアイドル夢子を見られることができました!)

ユメミは、第1戦にプライドを捨ててでも、勝てる可能性がある「歌唱力」を持ってきた。その覚悟に夢子は、

「もし相手も同じことを考えていたら、必勝と必勝がぶつかれば、どちらかは必ず嘘つきになる。自分の決意を嘘にされるリスク。それってとっても素敵です!」

そう興奮して、ユメミに協力を約束するのだった。

ユメミには作戦があった。ファンである観客を買収していたのだ。和楽喰の歌はユメミが涙するほどの歌唱でも、投票は自分にするようにと。夢子もそれを認めていた。和楽喰にとって、歌唱も「演技」。ユメミに、「あなたにとっての歌ってなぁに?単に上手に歌って、可愛らしく踊って、自らを魅せる手段かしら?」と問いかける。
買収していた観客の心を動かし、投票結果は、和楽喰の圧勝だった。和樂喰の歌唱力は、買収していた観客の心を動かすほどだった。その結果に驚くユメミに和樂喰は、「あなた、女優を舐めすぎている」と、告げる。

ユメミは、再買収されたことに気付くが、その内容は「あなたが心動かされた方に正直に投票してください」というものだった。そして、勝てるはずの勝負に負けたことで、夢子は「困りましたね!」という言葉とは裏腹に、ユメミがこれからどう戦うかに心躍るのだった。

2戦目は和楽喰が提案した「やせ我慢デスマカロン対決」。黄泉月がドンびく程辛いマカロンが3つのうち1つ入っており、どちらも食べて、何番のマカロンが当たりかを当てるギャンブル。

和楽喰は顔色一つ変えず完食し、ユメミはいきなり表情を歪ませ、汗だくになってしまう。その後は笑顔で完食するが、結果はどう見ても明らか。味覚は反射で、ごまかすことはまずできない。しかし、過剰な反応をしたAではなく、普通に食べたBだった。過剰な反応をしたのは、自分の指を折ったからだった。和楽喰も、その根性は認めるが、そして、夢子ははあっさりと和楽喰正解を当て、引き分けに持ち込む。

指を折ってまで必勝に臨んだユメミに、夢子は感動する。そして、「次はどんな必勝を見せてくれるんですか!?」とワクワクすると、ユメミは「もう必勝はない」と弱気になり、和楽喰の凄さに感動して、今の自分では勝てないと認めてしまう。「精一杯頑張ろう!いつか追いつけるように!」と負けを認めて清々しい姿でそう言うと、

「いやいやいやいやいや、意味わかんないこと言わないでくださいよ夢見弖さん。あなたが必勝を見せてくださると言うから付き合ったんですよ。今更なんです?必敗だから胸を借りる?何一人で気持ちよくなってるんですか?都合のいい言い訳でしょ?それ。私、勝ち目がないからって流し打ちする人、大嫌いです。」

そう迫る夢子のホラー感は必見です。(笑)

第3戦は「スワサント・トロワ」。1対1対1で、トランプを使って63を目指すゲーム。出したトランプと宣言した数字は違っていても良いが、63を超えた人の負けとなる。勝ったら2ポイントゲットという、今までのゲームなんやったん方式となる。(笑)

ギャンブルが始まるが、ユメミに失望した夢子は協力しない。

「夢見弖さんは名足さんを恐れている。一生後塵を拝しても良いと思っている。高みを望みながら、自分の限界を自分で作り出しタガをはめる。その愚かさに心底呆れました。」

その夢子の言葉に、嘘はないと判断する和楽喰。そして、「負けたい」と望んでしまっているユメミは、夢子の言葉に葛藤する。そして、いよいよ予想が63になってきた時、完璧な試合運びをする和楽喰に夢子は「参りました」と言うが、もっともっと「賭ケグルイ」たいと滾るのだった。一人うなだれて涙するユメミ。もう負けてしまおうと、バーストしているはずなのにカードを出そうとすると、「負けないで!」とうユメミのファンがあった。そして、マネージャーとして二人三脚で歩んできた沙織との思い出が蘇る。そして、出した手を引いてパスを選択し、夢子にも「夢子ちゃんもパスしてくれる?それが、必勝だから!」と泣きながらいうと、夢子は

「ウソ、あなた、演技していたんですか!?この状況を作り出すために!?素晴らしい~!私などでは全く気付く事が出来ませんでした!なんて策略!なんて狡猾!これがあなたの必勝なんです・・・」

言い終わる前に、「違う!演技じゃない!」夢子に頭突きをするユメミ。ユメミは、本当に勝ちたくなかった。尊敬する名足に負けて、慰めてもらいたかった。それが、弱くて幼稚な本音だった。それでも、応援してくれるファンがいるから、勝たなきゃいけなかった。それがユメミが出した答えだった。解せない和楽喰はユメミの顔を掴み、「負けたかったはずなのに、なぜ勝つ宣言ができたの!?」と詰め寄る。

「アイドルになったのは、女優への足掛かりだった。でも、続けていくうちに、アイドルの楽しさを知り、アイドルである自分を慕ってくれる人もいた。皆の期待にそれ以上で答えるのが誇らしくて、アイドルになった意味が生まれた。今実力もないのに名足カワルに勝つ意味はわからないが、その意味を考え続けたら、いつかわかるかもしれない。」

その想いに、「芸能」を家業として来た和楽喰家では、表現一つで力を手に入れ、勝つこと以外意味はない。だから勝つ意味を考えない。ただ勝つだけ。あなたが選ぼうとしているのは「考え続ける道。私とは逆の意味で茨の道。でも、あなたなら」と、ユメミを認めるのだった。

勝負は夢子&ユメミペアの勝利。「こんな情けない勝ち方、したくなかったなぁ」と勝ちを恥じるが、「勝ちは勝ちよ。ハリウッドで待ってるわ」とユメミに声をかけるのだった。

一方、芽亜里は副会長に付きまとわれているが、芽亜里にとっては迷惑しかなく、自分で何も判断できない副会長に嫌気がさしていた。一緒に選挙戦を勝ち抜く約束ではあったが、夢子を危険にさらし、自分の意思でギャンブルもできない奴を信頼できず、

「約束ってのは、自分のことすら自分で決められない馬鹿野郎とはできないんだよ!」
「不確定の無数の可能性の中から、少しでも希望のある道を自らの意思で選ぶ決断。その決断こそ、ギャンブルってものでしょ?」

これぞ芽亜里のギャンブル道であり、夢子が芽亜里を気に入っている理由でしょう。
芽亜里は、副会長にもギャンブルをさせ、勝ったらコンビを組んであげると持ちかけるのだった。

 

実写劇場版「賭ケグルイ」公開!

この作品は、決して視聴率が高かったわけではありませんが、話題や視聴率だけでは、このように続編や劇場版になることはありません。それだけ、この作品が持つ意味や価値を、制作側がわかっているんだと思います。ビジネスである以上、採算が取れないと続編はできませんが、もちろん採算も合わせながら、『賭ケグルイ』が示す価値観を提示していくことに勝ちを感じているのではないでしょうか。

劇場版は、完全オリジナルストーリーということで、『賭ケグルイ』を観たことがない方でも、楽しめるのではないかと思いますが、出てくるキャラの背景を知っておいた方が、楽しみは何倍にもなると思うので、GWは終わっちゃいましたが、連休明けの久しぶりの仕事で慣れない身体と疲れた心を、はまみなで癒されちゃって下さい!

早乙女芽亜里役の森川葵さんや生徒会長役の池田エライザさんの美しさからも目が離せませんよ!!

 

賭ケグルイ 前編まとめ

ちょうど物語の折り返しになるので、前編はここまでとさせていただきます。まとめとして、ここまでのポイントをおさらいしていきたいと思います。

ただの顔芸アニメなどではない!!

『賭ケグルイ』は、「顔芸アニメ」と揶揄される事があります。確かに、腹黒フェイスや、勝利確信フェイスは顔芸にも見えます。しかし、そこに捉われているうちは本質は見えません。顔芸は顔芸で楽しめばいいですが、この作品で描かれていることは、「人生の真髄」とも言えるものがあります。

「ギャンブル」というものを通して、人間の心理や覚悟、リスクなどが描かれていますが、何度も言うように、蛇喰夢子は「ジョーカーキャラ」です。まさに「ジョーカークイーン」と言えるのではないでしょうか?

2nd SEASONは、夢子と芽亜里がそれぞれ描かれますが、この二人に共通していて、「ジョーカー」たる所以を、夢子たちの関係性から見ていきます。

夢子と生志摩妄の関係からみる、リスクとは「背負う覚悟」

蟲喰戦では、生徒会役員の生志摩と共闘しますが、夢子は一貫して生志摩を嫌っています。なぜなら、生志摩のギャンブルをする理由は「自殺願望」だからです。自分が認める相手に殺される事が、生志摩の望む事でありギャンブルで得られる快楽なのですが、夢子にとってはそれはまるで違います。自殺願望や誰かに殺してもらうなんてもっての他。生きているからこそリスクを背負う事ができ、自分を破滅させる為にギャンブルをするのではありません。

夢子にとってのリスクとは「背負う覚悟」だと言えます。結果、破滅するかもしれなくても、その覚悟を背負う事が「リスク」なのです。夢子が生志摩を嫌うのは、自分が嫌悪するものを自分に向けてくるからです。死ぬ為にリスクを背負う、リスクを感じて死にたいと思う生志摩と、生きる為にリスクを感じたい夢子は、似ているようで相反しているのでしょう。

芽亜里と副会長の関係性

同じ事が、芽亜里と副会長にも言えます。副会長は、容姿こそは会長そっくりですが、中身はまるっきり違います。言われたことしかできず、何も自分では決められません。そんな夢子を危険に晒してまでも、芽亜里を引き入れようとし、それに対してなんのリスクも背負わない。自分の意思がないことに、芽亜里は激怒します。副会長が持ちかけた話は、生徒会長を目指す芽亜里にとって悪い話ではありません。でも、リスクを背負わず自分の意思を持たない相手に、背中は預けられないのです。

また、芽亜里が副会長に向けて語った言葉は、この作品の伝えたいことであり、人生の真髄とも言えることだと思います。

「不確定の無数の可能性の中から、少しでも希望のある道を自らの意思で選ぶ決断。その決断こそ、ギャンブル」

まさに、人生でも同じ事が言えます。「ギャンブル」「顔芸」というインパクトのある表面的なことの裏に、こういう「本質」が隠されています。

特に2nd SEASONは、夢子はもちろんですが、芽亜里の言動も重要なポイントになって来ます。前編でも、芽亜里の見せ場があり、夢子の代わりに参戦したり、副会長とのやりとりなどから、作者のメッセージを感じますが、後編でも、芽亜里にも注目していきたいですね!

 

名足カワルのメッセージ

夢見弖ユメミが勝つ意味を考え続け、悩みながらも出した結論によって、和楽喰こと名足カワルは夢見弖ユメミのことを認めます。

「考える道は、勝つ意味を考えずに勝ち続けることよりも難しいこと」

このメッセージは、とても象徴的なものだと思います。

与えられて生きることや、決められたことを、そういうものだと受け入れて考えずに生きること。勝つ事が使命で生きてきた和楽喰にとって、負ける事を望み、その中でも勝つ意味を考えることは、考えられないことでした。「考える生き方」とは、実は難しいことなのです。

ユメミが、負けたいのに勝つ事を選んだのは、「考えた」からです。自分が望むだけでも、そうしなければいけないからでもなく、考えた結果、それが正しいかどうかはわかりませんが、心が動いた方に判断したのです。その決断に、ユメミは「こんな勝ち方したくなかった」と後悔するのですが、だからこそ、名足はユメミを認め、「ハリウッドで待ってるわ」と告げます。

自分の判断が正しいかどうか、自分の望む形でもなかったが、結果的には、名足に認められ、自分が「目標とする場所で待つ」と言われたことは、何よりも嬉しいことなのではないでしょうか?それは、極限の状態で、「考えた」こと。そして、おそらくその状況を意図的に作り出した夢子の「ジョーカー性」によるものだと思います。

人は、追い詰められた状況で本性が出ると言いますが、夢子は、ユメミが覚醒する為に敢えて追い詰め、それで覚醒しなくても良し。覚醒すればなお良しという状態にしたんだろうと思います。自分に負けがない状態にして、どうなっても得になる。これぞ「ジョーカークイーン」ですね!

というわけで、前編の見所とポイントはここまで!続きは後編で取り上げていきたいと思います。

 

 



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