青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(後編)「シスターパニックと思春期症候群」姉妹・兄妹の葛藤を乗り越えて…

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(後編)「シスターパニックと思春期症候群」姉妹・兄妹の葛藤に向き合う咲太と麻衣

 

前編では、バニーガール先輩こと、正ヒロイン桜島麻衣「世界で誰も自分を認識できなくなる」という思春期症候群と、プチデビル後輩こと、後輩キャラの古賀朋絵「自分が望む未来になるまで時間をループする」という思春期症候群、ロジカルウィッチこと、巨乳リケジョの双葉理央「本音を押し殺したことで、もう一人の自分を生み出す」という思春期症候群について、物語とともにお届けいたしました。
詳しくはコチラから↓

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(前編)「量子物理学と思春期症候群」を描いた複雑にして明快な名作! 量子力学的世界を見事に描いた...

後編では、残り二つの思春期症候群を、じっくりと紹介していき、思春期における少女たちの葛藤や悩みのエネルギーは計り知れないということと、それに真剣に向き合っていく少女たちの健気さと魅力をお伝えできればと思います。

 

思春期症候群の症例と物語

豊浜のどかの場合(シスコンアイドル)

豊浜のどか(CV 内田真礼)

ヒロイン桜島麻衣の異母姉妹。麻衣が女優で活躍しているのに対し、のどかはアイドルグループに所属している。のどかが芸能界に入ったのは、麻衣への憧れもありながら、実母が麻衣の母親に対しての対抗意識によるものだった。母の過度な期待や麻衣と比べられることがストレスを生み出している。

症状 ー 異母姉妹である桜島麻衣と体が入れ替わってしまう

2学期に入った日、麻衣は目覚めると、異母姉妹である豊浜のどかの姿になっていた。咲太は学校に来ているはずの麻衣の姿が見当たらず、心配になって麻衣の家に行くと、麻衣の姿がそこにある。しかし、その麻衣は咲太のことを覚えておらず、そこに豊浜のどかの姿をした麻衣がやって来る!^^;)

思春期症候群によるシスターパニックが起こるが、解決法がわからない間は、お互いに入れ替わってそれぞれの生活をするしかなく、麻衣はのどかとしてアイドルをしながら学校へ通い、のどかは麻衣として女優をしながら学校へ通うことになる。

のどかはレッスンが多く、麻衣はのどかとしてゼロからダンスと歌を練習することになる。咲太は、麻衣になったのどかを学校へ連れて行く。麻衣は、のどかが思春期症候群を発症したのは、自分のせいかもしれないと咲太に伝える。母親同士のプライドのぶつかり合いで、麻衣の母親は、別れた夫と再婚相手への当てつけとして、麻衣を劇団に入れた。それを聞いたのどかの母親も、のどかを劇団に入れた。二人の母親は娘を代理戦争の駒にしていたのだった。のどかは、常に麻衣と比較され、麻衣に対抗させたくて、芸能界入りさせられたのだ。

麻衣も母親の言う通りにさせられるのが嫌で、誰も自分を知らない所に行きたいという思いが思春期症候群を発症し、誰も自分を認識できなくなりましたが、異母姉妹だからか、のどかの方も母親との関係がきっかけで発症しました。

「国民的知名度を持つお姉ちゃんを持つと大変・・・って話か・・・」

さすがに咲太は思春期症候群に慣れているせいか、状況の呑み込みが早い!(笑)

そして、例の如く双葉理央先生によると、思春期症候群の正体は、人の不安定な精神状態によるもの。今回のケースで言えば、のどかの姉への強いコンプレックスによるもの。しかし原因はわかっていても、解決法が決まっているわけではないのが思春期症候群の厄介なところ。姉は国民的有名人、自分はしがないB級アイドル・・・確かに、のどかが麻衣にコンプレックスを持つのも頷けます。

いずれにしてものどかのコンプレックスを解消することが、今回の目的となります。

その日の夕方、いろいろな理由でのどかは麻衣の家には居づらい為、咲太の家に泊めてくれるように頼むと、そこに麻衣がやって来て、のどかは思い切って自分の本音をぶつける。

自分がどれだけ頑張っても、いつも麻衣と比べられて母親から怒られてきた。麻衣が芸能活動を休止している間に、やっとアイドルグループとしてデビューできて、母も少し優しくなったが、麻衣はすぐに活動を再開しドラマやCMに出演し、ファッション雑誌にも頻繁に出ている。自分が頑張ってやっとできることをいつも麻衣に簡単に超えられて、皆が見るのは麻衣ばかり。のどかには、母のプレッシャーと姉への嫉妬があった。

「私が頑張ったこと、全部台無しにしないで!お姉ちゃんなんて、大っ嫌い!」

そういうと、麻衣は

「そう、良かった。私ものどかのこと嫌いだったから。まぁ、全部無神経な父親が原因だけどね。別にのどかのせいじゃないけど、私のわだかまりもわかって。」

女同士は、色々と難しいですね…(^^;

そして、のどかを咲太の家に泊めるわけにはいかないと、のどかの姿をした麻衣が、のどかとして咲太の家に泊まることになった。妹のかえでは、毎回のように違う女の子を連れて来る咲太に、「お兄ちゃんがジゴロになってしまいました…」と複雑な気持ちでいた。かえでにとって妹は自分だけで、咲太の妹であることが、かえでのアイデンティティとなっていた。

二人は入れ替わったままで、それぞれのスケジュールをこなしていた。麻衣はのどかとしてレッスンに勤しみ、のどかは麻衣を見事に演じていた。そんなある日、のどかは麻衣としてCMの撮影をすることになるが、なかなか上手く演じることができない。連日麻衣として過ごしている中で、のどかは麻衣に向けられるプレッシャーで過呼吸になりその場で倒れてしまう。のどかは麻衣になって初めて、国民的タレントに寄せられるプレッシャーや、麻衣がどれだけ周囲に信頼され期待されているのかを知るのだった。

麻衣は、のどかを心配し、咲太に面倒を見るように合鍵を渡す。「戸棚だけは絶対に見るな」と言い残して・・・

家に帰ると、かえでは制服を着ていた。いじめに傷つき不登校になって家から出ることができなくなった妹。彼女なりに自分と向き合って頑張っていた。妹道を邁進していたのだった。

後日、麻衣になったのどかと咲太が一緒にいる時、のどかの母親が会いに来る。「のどかは今大事な時期だから、のどかを返して!」と。麻衣になったのどかは、麻衣として振る舞い、母を追い返した。自分を心配している母親の気持ちを、少しは感じるのだった。

そして、のどかのライブの日、咲太と麻衣のどかは一緒にライブを見に行く。そこには、のどかになった麻衣が歌も振りも完璧にマスターしていて、次の新曲のセンターにも選ばれるのだった。

のどかは、麻衣の凄さを思い知った。そして、のどかになった麻衣の姿に母親は喜んでいた。自分には見せたことのない顔で・・・のどかは、更に自分の無力さに苛まれるのだった。

ライブの後、のどかは咲太に「帰りたくない…海に行きたい…」と言い、渋々ついて行くと、麻衣になったのどかは、どんどん海の中を進んで行き、入水自殺しようとする。当然咲太が止めに入るが、自暴自棄になったのどかは「どうせ私(のどか)を必要とする人なんていない!大事なのはお姉ちゃんでしょ!?」と言うと、咲太はのどかに何かがあったら麻衣さんが悲しむと言う。「そんなの嘘だ!」と突きかえすと、咲太は「証拠をみせてやる!」と、麻衣の家まで行き、戸棚にあった秘密を教える。

のどかのことを嫌いと言っていたのは麻衣の嘘で、戸棚に隠していたのは、小さい頃から麻衣に送っていたのどかの手紙だった。子供の頃から芸能活動をしていた麻衣にとって、信頼できる人は少なかった。その中で、異母姉妹ののどかの手紙は素直に嬉しかったのだ。それを麻衣はすべて大切に取ってあったのだった。

のどかは、麻衣を知れば知るほど、自分の小ささを感じ、麻衣への不満を爆発させる。自分より先にグループのセンターになったり、自分より上手く歌って踊る姿に、母親から褒められる姿に、さらに自分が惨めになる思いがしたのだ。

すると、先に部屋に戻っていた麻衣は、

「だって練習したもの。毎日コツコツ練習したの。」

突然姿を現した麻衣に戸惑いながらも、のどかは、

「そういうところだよ!やらなきゃいけないことをちゃんとこなして!できない方が悪いっていう。そういうカッコイイところが大嫌い!!」

甘っちょろいことを言うのどかにカッとした麻衣は、咲太を身代わりにしてビンタをする。

「ど、どうして僕・・・!?」

麻衣の顔に傷をつけないよう咄嗟の配慮ができる高いプロ意識も、のどかは嫌だった。自分にはどうすることもできない。のどかになった麻衣がセンターを取った時、彼女の手を取る母の手は不安で震えていた。母も自分の期待に応えようと頑張るのどかの姿を見て、親として不安だったのだ。本当にのどかは幸せなのだろうかと。

のどかは、

「いつも怒るお母さんを喜ばせたかったの!いつもお姉ちゃんのことばかり言うから、私だって褒めてほしかったの!お母さんに笑ってほしかったの!!」

泣きながら言うのどかを、麻衣は抱きしめながら、

「だから、これからはのどかの選んだことで喜ばせてあげなさい。お母さんに言われたことじゃなくてね。」

「うん。。。うん。。。ごめんなさい!おかあさーん!!」

「ねぇ、お姉ちゃん。私、お姉ちゃんみたいにならなくていいんだよね?」

「のどかがなりたいならいいけど?」

「なりたくない」

そう本音をさらけ出すと、パンッと二人の容姿が元に戻った。のどかが生み出した思春期症候群は解消された。


(解説)双葉先生によると、入れ替わったのは容姿だけで、のどかの「お姉ちゃんのようになりたい。ならなきゃいけない。」という意識が、容姿を入れ替えた。原理としては、双葉と同じ、量子テレポーテーションの一種ということ。桜島麻衣の肉体の設計図だけを自分のものにして自ら観測することで、麻衣の姿を得た。麻衣にも、のどかを少なからず羨む気持ちがあったから、お互いに入れ替わった。という結論に至りました。

姉妹ならではの悩み

兄弟、姉妹における悩みってありますよね。兄や姉は、下ができた時に、急に親の関心が自分に向かなくなったような気がして、嫉妬することがあります。弟や妹は、上は写真がいっぱいあるのに自分の分は少ない。洋服や靴とかもいつもお下がりばかりで、大切に思われてないように感じることがあります。

それぞれの立場で求めるものは違い、自分が「ない」と思うものを相手がもらっているように感じて羨ましく思い、また、特に親の期待が大きいほど、兄弟は比べられることがとても心苦しくなることがあります。勉強ができる、スポーツができる、友達が多いとか、人の魅力は色々ありますが、兄弟のうちどちらかが優秀過ぎると、それがプレッシャーになり、どちらかが真逆になることが多いと言えます。

これは聖書の創世記「カインとアベル」の時代から、人類の根源的なテーマでもあるかもしれません。

稀に、兄弟姉妹共にしのぎを削って成長し合う場合もありますが、心情的に中々そういうケースは少ないのではないでしょうか。
麻衣とのどかの場合は、異母兄弟ということもあり、母親同士の競争意識や自己満足の意識により、特にのどかは麻衣と比べられ、麻衣と同じように芸能界に入れられ、より比較されやすくなってしまったことで、完璧な姉への憧れと、同量の嫉妬という相反する思いを強烈に抱いたことで、お互いの姿形が入れ替わるという思春期症候群を発症してしまったのです。

幼い子供にとって、親から向けられる「愛や関心」は、自分の生命を守る上で最重要な生存本能に基づいているため、兄弟の存在や親の期待というものは、想像以上に大きなものがあります。それは、時に呪縛のように人生を狂わしてしまうこともあります。幼い頃のそういった葛藤は、多くの場合本人の無意識(潜在意識)に沈潜してしまい、物心ついた後の自分ではなかなか気付かない場合が多いのです。その心の根幹のようなものは、なかなか自分では自覚できないようになっていて、それを見るためには、時に命を賭けて自分の本音と対峙する勇気や覚悟が必要になるのでしょう。その行為を、「自分と向き合う」と言えるのかもしれません。

のどかにとっては、麻衣の姿になったことで、姉がどれだけ大変なことをしていて、努力をしていたかを知ったこと、自分のことを嫌っていると思っていたのに、小さい頃から送っていた手紙をちゃんと大事に持っていて、自分のことを大切に思っているのを知ったことで、のどかは、麻衣のようになる必要も、無理に母親の期待に応える必要もないと思えたことで、二人の入れ替わりが解けたのでした。

 

さて、このように兄弟姉妹間の葛藤の姿は実にさまざまではありますが・・・

今度は同じ兄弟でも、「兄と妹」の関係の話に物語は進んでいきます。

 

梓川かえでの場合(おるすばん妹)

梓川かえで(CV 久保ユリカ)

咲太の妹で、お兄ちゃん大好きな引きこもりの中学生。パンダが好きで、パンダの着ぐるみパジャマを愛用している。妹キャラ好きの人にはたまらない可愛い妹。SNSでクラスメイトに誹謗中傷されたことでショックを受け、身体中に謎のアザが浮き出たのと同時にそれまでの記憶も失ってしまう思春期症候群を発症してしまう。

症状 ー SNSでの誹謗中傷により、身体中に傷がついてしまい記憶喪失になる

季節は秋に移り変わり、桜島麻衣は、映画の制作発表の場で、何者かに二人の写真をネット上に晒されてしまったことで発覚した咲太との関係を、自分がこうして芸能活動を再開できたのは彼のお陰だと、メディアを通して正式に交際宣言をする。

その会見をテレビで見ていたかえでは、麻衣の毅然とした対応に感動し、自分もこのままではいけないと、引きこもり脱出の目標を立てるのだった。

そんな時、家に帰った咲太宛に、牧之原翔子から「明日会えないかな?」という手紙が届く。

翌日、いつものように双葉に相談するが、牧之原翔子は咲太の初恋相手だけに、「ばれない浮気の仕方を教えろと?」と揶揄されるが、麻衣の性格をよく知る双葉は、その場で麻衣先輩を呼び出し、事の次第を正直に話をさせる。

彼女である麻衣の了解を得て、翔子に会いに行くことになるが、その許しを出す麻衣の正妻っぷりが相変わらず素敵だが、学校を出る時、かえでの親友ことみが校門で待っており、なぜか麻衣が翔子に会いに行き(笑)咲太はかえでの為にことみと話をすることになる。

ことみの話だと、かえでをいじめていた級友が今度は非難を浴びるようになり、学校に来なくなった。悪者退治でいじめ問題が終わったような空気になってしまったと。ことみは何もしてあげられなかったことを悔やんでいた。
かえでが元気かと聞かれると、咲太は「家が好きすぎで家から出られない」と答えるが、その言い方が、咲太の優しさを感じます。かえでに会いたいと言うが、「だぶん戸惑うから」と一度は断る。

その後咲太は、翔子との待ち合わせ場所の海岸に麻衣を迎えに行ったが、翔子は見当たらない。どうせ来ないかもと、一緒に帰ろうとすると、一応言いたいことは言っておくかなと、咲太は翔子に砂浜に書いたメッセージを残す・・・

「彼女ができました ー 咲太より」

それを見てハニカム麻衣さんが可愛い。

家に帰った咲太に、かえでが、今年の目標を見せる。この日は10月15日。残り2ヶ月半で6つの目標を立てた。

・お兄ちゃんと外に出る
・お兄ちゃんとお散歩する
・お兄ちゃんと海でたわむれる
・お兄ちゃんと電車に乗る
・お兄ちゃんとプリンを買いに行く
・お兄ちゃんとデートする

お兄ちゃん以外の目標もあり、

・お兄ちゃん以外の人からの電話に出る

そして

・学校に行く

咲太は、目標が多すぎる、無理はするなと言い、「学校へ行く」までの間が急すぎると言うことで、とりあえず外に出たくなるような目標を新たに立てる。

・お兄ちゃんとパンダを見に行く

大好きなパンダを見に行くというモチベーションで、外に出られるような気持ちになったかえでだった。

かえでの目標を達成する為に、麻衣からの電話を出る練習をする。ドキドキしながら電話に出たかえでだったが、頑張りすぎて熱を出してしまう。咲太が疲れて寝ているかえでを見に行くと、体にあざが浮き上がっていた。

翌日、かえでは自分が外に出るための作戦を考える。

1.かわいい服に着替える
2.ちょっと休憩
3.玄関へ移動
4.ちょっと休憩
5.靴を履く
6.ちょっと休憩
7.お兄ちゃんの背中に合体
8.お兄ちゃんパワーを補給
9.そしてお兄ちゃんと一緒に外へ!

麻衣から服をもらったかえでは、後日咲太が帰ると、いつものパンダの服装ではなく、外出用の服に着替えていた。「今から外に出たいです」と言うと、咲太は「ちょっと休憩はしたか?」と聞き、かえでは「いっぱい休憩しました」と、ずっと休んでいた(ひきこもっていた)という思いを感じながら、靴を履く。ちょっと休憩し、お兄ちゃんの背中に合体し、お兄ちゃんパワーを吸収していると、「怖いなら、このくらいで勘弁してあげたらいいんじゃないか?靴も履けたんだし」と言うと、

「嫌です。かえではこのままでいると思うと、怖いんです。外に出るのは怖いけど、ずっと出られない方がもっと怖いんです!」

咲太はドアを開け、かえでは目を閉じたまま進む。一歩ごとに「お兄ちゃん、もう外ですか?」と聞き、「もう少しだぞ?かえで」と言うと、急に恐れをなして、

「もう無理です!かえで如きが外に出るなんで10年早いんです!」

と腕を放して目を開けると、かえではドアの外に立っていた。「お兄ちゃん、謀りましたね!」と言うと、泣き崩れる。かえでは外に出られたことが嬉しかった。次の日にはエレベーターの前まで。次の日はマンションの入り口まで。それからは順調に外に出られるようになった。

嬉しそうにそのことを双葉に報告する咲太に、双葉は「さすがは梓川、シスコンブタ野郎だね!」とあしらうが、「桜島先輩には話したわけ?かえでちゃんのあのこと」と意味ありげに言う。

そしてその後、かえではお兄ちゃんと電車に乗り、海にピクニックまで行けるようになった。外の景色には海が広がり、麻衣とのどかの四人で浜辺でお弁当を食べ、楽しそうに砂浜で遊んでいると、偶然かえでの親友だったことみと出会う。しかしかえでは「誰ですか?」と親友を憶えていなかった。戸惑う麻衣たちに、咲太ははじめて告白をする。

「かえでには、記憶がないんです・・・」

2年前のある朝、咲太は花楓(かえで)を起こしに行くと、「誰ですか!?ここはどこですか?」と突然記憶喪失になっていた。極度のストレスや心的外傷による解離性障害と診断され、家族のこともわからなくなっていた。きっかけは、SNSでいじめられていたこと。それが元で思春期症候群として体に傷跡のようなアザが浮き上がり、ついには記憶を失い、まったくの別人格になってしまった。そのことで母親は事実を受け止められず心を病んでしまい、父は母親の看病のため療養所生活で家にも帰れない。咲太も、そのことがきっかけで自身も思春期症候群を発症し、自らの胸に大きな傷がつき、血だらけになってしまう。病院に運ばれたが、自傷行為としか受け入れられず、なにもかもが嫌になった咲太は病院を抜け出し、海岸に行った時に牧之原翔子と出会う。それが咲太の初恋だった。海岸に行くと必ずいる翔子に、咲太はいつも話を聞いてもらった。翔子は、誰も信じない咲太の話を聞き、

「見える世界は人の数だけ存在しているんですよ。きっと…」

と、見える世界は違っても、それはその人の中に存在する事実。そう受け止めてくれるのだった。そして、翔子は咲太にアドバイスをする。

「私はね咲太くん。人生って、優しくなるためにあるんだと思っています。」

「昨日の私よりも今日の私が、ちょっとだけ、優しい人間であればいいなと思いながら生きています。」

その言葉を聞き、咲太は涙を流し、僕も翔子さんのように生きてもいいかと聞く。

「当たり前じゃないですか!人に理解されない苦しみを知った咲太くんなら、きっと誰よりも優しくなれます。ぜったいに誰かの支えになってあげられます!」

と励まし、咲太は新たな価値観を得るのだった。

退院後、咲太は花楓に日記を書くようにノートを渡す。そこで、記憶をなくした花楓は、「かえで」として、花楓ではない今のかえでとして書くように勧めると、かえでは今の自分を受け入れてくれるのがお兄ちゃんだけだと泣くのだった。それから、父が母の面倒をみている間、咲太はかえでと二人で暮らすことになった。かえでは人の目が怖いと咲太に言う。皆、「花楓」を見ていて「かえで」を見ていないと。

かえでは、久しぶりに外出して遊んだことで筋肉痛になるが、体にはアザが浮かび上がっていた。花楓の親友のことみから本を預かっていた咲太はかえでに渡すと手紙が入っていて、忘れていた親友のことを少し思い出すと、また倒れてしまう。病院に連れていくと、記憶に何らかの変化があるかもしれないといわれるが、起きたかえではかえでのままだった。しかし、もし元の記憶が戻ったら、今の「かえで」の記憶は消えてしまうだろうと麻衣に報告すると、かえではその会話を立ち聞きしてしまった。

退院する日、咲太はかえでに行きたいところがあるかと聞くと、「学校に行きたいです」と言う。

父親にもそう話し、スクールカウンセラーにも来てもらって、かえでをサポートする。通学路を歩くところから始めるが、女子生徒の笑い声だけで不安になってしまう。無理をしないように言うが、「私には時間がないんです!」と、かえでは学校に行くのを諦めなかった。自分がもうすぐ消えてしまうことを知っていたかえでに、咲太は学校へ行けるようにある所に連れていく。そこは、かえでが好きなパンダがいる動物園だった。二人は夕方まで動物園を楽しみ、帰り際咲太が「またパンダを見に来よう」と言うものの、次はないと思っているかえでに、咲太は動物園の年間パスポートをプレゼントする。「さすがお兄ちゃんです!」とかえでは喜ぶのだった。その帰り、かえでは食べたいと言っていたプリンを自分で買うことができ喜んでいると、咲太は「こっちに近道があるんだよ」と、帰り道とは違う道を歩く。行き着いたところは、かえでが通う中学校だった。夜になっていたが、かえでの初登校になった。「今度はお昼の学校が見たいです」と伝え、家路につくと、かえでがノートに書いた目標は、全てコンプリートしていた。「明日はお昼の学校に行ける気がします!明日が待ち遠しいです!」と、かえでは目を輝かせるのだった。

そして翌朝、咲太がかえでを起こしにいくと、目覚めて起きたのは元の「花楓」だった。話し方もかえでではなく、昨日動物園に行ったことも憶えておらず、花楓は何事もなかったかのように咲太と話をするのだった。花楓の記憶は戻ったが、かえでは消えてしまった。

念のため花楓を連れて病院に行き検査を受けると、しばらくは記憶の混乱があるかもしれないと花楓は入院することになる。父は娘が記憶を取り戻したことを涙を流して喜ぶのだった。しかし、「かえで」と一緒に過ごしてきた咲太は、複雑な気持ちをどうすることもできず、部屋を出ると、父とは違う涙を流し号泣しながら雨の中走り出すのだった。またパンダを見にくはずだったのに。お昼の学校に行くはずだったのに。かえではもういない。そして、咲太は思春期症候群が発症してしまい、胸に傷が浮かび上がってしまう。

ずぶ濡れになって戸惑う咲太の前に、牧之原翔子が現れる。いつも咲太が辛い時に現れて、咲太を元気づける謎の存在。

(CV 水瀬いのりの声に癒されるのは咲太だけではあるまい…^_^v)

翔子は咲太を家まで連れて行き、姉のように面倒を見て、お風呂に入れさせる。

かえでを失った咲太は無気力になり自分自身を責めている。翔子は咲太の話をじっくり聞きながら、落ち込んでいる咲太に、かえでがつけていた日記を読み上げる。そこには、かえでという別人格が生まれてからの2年間、かえでの思い出がたくさん書かれていた。かえでの不安や兄への思い。バイトで遅くなる兄を待ちながら家に一人でいた時の思い、そんな兄に麻衣という彼女ができ、「ばかな!」と思ったこと。友達の双葉が泊まりに来たこと。金髪の女の子を連れてきて不良に目覚めたと思ったら、麻衣の妹だったこと。そして、花楓がいじめられていた時、助けられなかったことを咲太は後悔していて、かえでがいなくなったらきっとまた後悔するだろうということ。だからかえではお兄ちゃんと一緒に叶える目標を立てた。悲しい記憶よりも、嬉しい楽しかった記憶を残していけるように頑張るということ。

かえでが頑張った理由は、お兄ちゃんに笑いながら思い出してもらうためだった。咲太はそのかえでの思いを受け取り、思いっきり泣いた。

翌朝、置き手紙を残して翔子はいなくなっていた。その後、牧之原翔子は現れず、中学生の牧之原翔子にも連絡がつかなくなった。

(解説)双葉先生によると、最初から年上の牧之原翔子という存在は、咲太しか観測していない、咲太の妄想なんじゃないかとのこと。

映画の撮影で金沢に行っていた麻衣が咲太に会いに来てくれたのだが、そこで、牧之原翔子の置き手紙を発見してしまう。咲太を心配して元気付けに来たのに、傷ついた麻衣はすぐに金沢に戻ってしまう。かえでが消えた時以上に死んだ顔でバイトに行くと、のどかがやって来て咲太に怒る。今日はお姉ちゃんの誕生日だと。それを聞いた咲太は急いで金沢に向かい、麻衣に会って、伝えるべきことを伝えた。

それを聞いた麻衣は、

「咲太が一番大変な時に一緒にいてあげられなくて、ごめんね…」

「麻衣さんはいるだけで、いつも僕を幸せな気持ちにしてくれますよ。」

「それ、私はなにもしてないじゃない!」

「でも、それってすごいことだと思うけどな…僕も麻衣さんのそういう存在になりたいし…」

「咲太… 目を閉じなさい…」

「え?…」

期待に胸を膨らませて目を閉じる咲太の頬を、麻衣はギューーーっとツネる。

「イタタ…痛いって! てか、なんで~~!」

「だって、咲太にとって、これが一番のご褒美でしょ?」

最高のご褒美をもらった咲太(笑)

いろいろとあったが、最後は素直に、お互いにかけがえのない存在だと確かめ合う二人に、誕生日の夜は静かに深けていく…

 

嗚呼、やっぱり桜島麻衣は史上最強のヒロインである。(by MAX ^_^)

 

 

その後花楓は退院し、かえでの日記を咲太から受け取る。親友のことみに会ったり、学校へ行くことに不安もあり咲太に心配されるが・・・

「大丈夫だと思う。だって、私はもう一人じゃないもん。」

と笑顔で答える。

かえでは、消えることなく花楓の中にしっかりと存在していた。

 

思春期症候群を発症させるのはほとんど女子

思春期の女子特有の精神エネルギー

『青ブタ』で登場した思春期症候群は、6つあり、そのうちの5つが少女たちによるものでした。『青ブタ』は「量子力学」ありきで作られていますが、似たような作品では『化物語』『魔法少女まどか☆マギカ』などがあります。『エヴァンゲリヲン』も、エヴァに乗るは中学生で、思春期の世代が主人公です。
『化物語』「怪異」と呼ばれる人のマイナスの思いから生まれる存在がいますが、そのほとんどが思春期の女の子によるものです。『まどマギ』の場合も、中学生の女の子が、願いと引き換えに魔法少女になって魔女と戦うのですが、これらの作品に共通するのは、いずれも「思春期の少女」ということです。

つまり、「思春期の女の子」の持つ精神エネルギーは、計り知れないということです。特に『青ブタ』と『化物語』は、誰にでもあるようなことが原因で、「思春期症候群」を発症したり「怪異」という存在を生み出してしまって、とんでもないことが起こってしまいます。誰にでもあるようなことでも、その人にとっては世界が終わることのように感じることだってあるのかもしれません。

「思春期の女の子」にとっては、その強烈な精神エネルギーによって、怪異を生み出したり、魔法少女になったり、量子論的観測問題によって、尋常ならざるこういった現象を巻き起こすことがあり得るわけですが、思春期の男の子だって負けてはいません(笑)

そうです。思春期の男子と言えば、「厨二病」という特殊能力があります!

「男には男の世界がある」

と、「ルパン三世」の歌詞にもありますが、「思春期症候群」や「怪異」という存在は、自分の外の世界に影響を及ぼすものと言えます。逆に、男子の「厨二病」というものは、心の世界に干渉するものと言えるかもしれません。ということは、女性のエネルギーは外に向いており、男性のエネルギーは内側に向いているのかもしれません。一見、男女のエネルギーのベクトルは逆のように感じますが、女性は精神的な抑圧に対して外にエネルギーを向け、男性は外の世界に感じる不満を、内側に向けて自分の世界を作っていくというものかもしれません。

もちろん、そんな単純なものではなく、必ずしも女性が外向き、男性が内向きのエネルギーと言えるわけではありませんが、内向きにしても外向きにしても、どちらも「同質のエネルギー」だということです。ただ、「思春期症候群」や「怪異」が生まれるのは、少女の「純粋な思い」から生まれるのかもしれません。

純粋な思いを持つ咲太は、作中で唯一男子で「思春期症候群」を発症したのですが、純粋な思いを持つ少年キャラと言えば、『HUNTER×HUNTER』の主人公・ゴンです。「純粋さ」とは、時に危ういエネルギーを発します。そのエネルギーにより、ゴンは「ゴンさん化」という衝撃を生みました。

そういう意味では、男女の違いというよりも、思春期特有の「純粋さ」というものが、「思春期症候群」や「怪異」を生み出す要因なのかもしれません。

思春期症候群が生まれる一番の要因

そして、もう一つ重要なものがあります。それは、

「現実と向き合えないこと」だと言えます。

「思春期症候群」の発症理由や症状はそれぞれですが、共通しているのは、現実が受け入れられず、そうではない自分を正当化する為に、現実を捻じ曲げたことで起きることが「思春期症候群」なのです。確かに、認めたくなく、受け入れがたい現実はありますが、結局は、受け入れることが、解決方法だったりします。だからと言って、その答えがわかっていても、簡単に受け入れられるものではないのも事実です。ですが、そこに向き合うことこそ重要で、そこから生まれるドラマがあり、感動があるのです。

「思春期症候群」や「怪異」という存在はわかりやすく見えますが、実は私たちには見えないだけで、そのような存在が、少なくとも本人には悩みや苦しみとして現れているのかもしれません。

 

軽快なオープニングはこれから注目のアーティスト

「きーみのせい♩君のせい♩」から始まる軽快なポップスロックを歌うのは、スリーピースガールズバンドの「the Peggies」です。

スリーピースのガールズバンドと言えば、チャットモンチーの系譜と言えますが、最近ではdocomoのCMでも話題となったSHISHAMOも人気です。スリーピースのバンドは、ギター、ベース、ドラムという最小の構成なので、実力がなければできません。チャットモンチーもSISHAMOもthe Peggiesも、ハイトーンボイスで、いわゆるアニメ声のような歌声なので、アニソンとしても合っており、見事に『青ブタ』の世界観を作り上げてくれています。最近では、CMにも起用されていたり、令和元年注目のガールズバンドと言えるので、ぜひこれから注目してみてくださいね!

挿入歌で、豊浜のどかが加入しているグループ「スイートバレット」が歌う『BABY!』も「the Peggis』の曲なので、注目してみてください!

ちなみに、エンディングは、青ブタヒロインズによる『不可思議のカルテ』という曲の歌い回しなのですが、青ブタならぬ声ブタ至福の、耳が幸せになること間違いなしの名曲です(笑)

 

青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない

そして、TVアニメ版の続編として、令和元年6月15日に、劇場版『青ブタ』が公開されます!

アニメのタイトルは『青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない』というものですが、原作は、それぞれ

青春ブタ野郎は
「バニーガール先輩」
「プチデビル後輩」
「ロジカルウィッチ」
「シスコンアイドル」
「おるすばん妹」
の夢を見ない

という副題となっています。それぞれメインになるキャラが変わりますが、劇場版は、「ゆめみる少女」ということで、新たなキャラがメインとなります。それが、我らがいのりんこと水瀬いのり演じる「牧之原翔子」です。主人公・梓川咲太の初恋の相手であり、要所要所で咲太を救うような存在でありながら、中学生の牧之原翔子も登場するなど、謎の多いキャラクターです。

テレビシリーズの謎解きも含めて、劇場版では伏線を回収するのではないかと思います。今から楽しみですね!

 

青ブタ まとめ

新元号・令和を迎えるに相応しい作品

前編・後編に渡って、「思春期症候群」という、不可解で量子力学的な出来事を、5つのケースで描いてくれた『青ブタ』ですが、必ずしもありえないようなことではないと思います。時代とともに、認識は変わり、認識してしまったことは変えようがありません。例えば、天動説の時代、天文学や科学の発達によって地動説に移りましたが、地動説が認められるまでにも、多くの命が失われ、その犠牲の上に、認識が変わりました。でも一度地動説を認識してからは、もう天動説に戻ることはできません。そして、今後新たに地動説から新たな説に移行するとしたら、その認識から地動説に戻ることもできません。

認識というものは「不可逆的」なもので、一度獲得した認識は元の認識には戻りません。

20世紀は、間違いなく「相対性理論」によって、マクロ宇宙の認識が大きく発展したと言えます。しかし、この宇宙で最も速いとされる「光」というものを絶対の存在として組み上げられた理論は、近年、ヒッグス粒子など素粒子物理学の発展により、光よりも速い存在が観測されたことで、「相対性理論」は根底から覆されることになりました。これは決して「相対性理論」が間違っているというものではなく、20世紀の人類より、21世紀の人類の方が認識が上回ってきたということだと思います。「相対性理論」によって進化した人類をさらに進化させるのが「量子力学」だと言えますが、もしかしたら往年の物理学者達の長年の悲願であった万物の理論である「統一場理論」は、いずれ高度に発達したAIがその全貌を解き明かしていくかもしれません。すでに21世紀に入り、様々な分野で、今までとはまったく違う考えや認識がどんどん生まれてきているのを考えると、今現在我々が信じている常識も、あっという間に崩壊し、新たな認識に書き換えられていくのだと思います。

誰にでも共通する悩みや苦しみ

バニーガール先輩の麻衣のように、「自分のことを誰も知らない世界に行きたい」と思ったり、プチデビル後輩の古賀のように、「周りの目が気になってがんじがらめになる」ことがあったり、ロジカルウィッチの双葉のように、「自分の気持ちに素直になれず、意図しない発散をしてしまう」というようなことがあったり、シスコンアイドルののどかのように、「自分と人を比べられて苦しむ」ことがあったり、おるすばん妹のかえでのように、「辛い経験から己の殻に閉じこもって全てを忘れたい」と思うようなことは、きっと誰にでも何かしら思い当たる節があるのではないでしょうか?

量子力学の世界では観測(認識)することが創造することとイコールですので、こういった強い抑圧は、目には見えない、他の人には認識できないような不思議な出来事や現象として現れることがあるかもしれません。その苦しみは、きっと人にはわからない、自分にしかわからないものでしょう。

実際に、誰からも認識されなくなったり、時間をループしてしまったり、もう一人の自分を生み出したりと、通常ではそういった現象は起こらないと思われるかもしれませんが、我々の認識が変われば、そんな「あり得ないこと」が起こるかもしれません。

もし、1000年前の人間が現代の様子を見たとしたら、まるで魔法のような世界にみえることでしょう。同じように100年後の未来には、現代の我々が魔法にしか思えないような事が平然と現実に起きているかもしれません。

そうやって、人類は常に進化し、時代は変わってきました。平成の世にはあり得なかったことが、令和の世にはあり得るようになるかもしれません。

 

いやぁ~それにしても、平成最後ということもあり、今回は渾身のコラムになってしまいました!(笑)

たかが「アニメ」だと思われるかもしれませんが、『青ブタ』は、人類を進化させる「量子力学」をエンタメ的に描いた名作だと思います。「量子力学」の説明はめちゃめちゃ難しいですが、ぜひこの作品を見て、「量子力学」の一面を知り、新たな時代の認識を深めてみてはいかがでしょうか?

 



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