FIFAロシアワールドカップ開催記念!今大会で巻き起こった「GIANT KILLING」〜その①〜

FIFAロシアワールドカップ開催記念!今大会で巻き起こった「GIANT KILLING」〜その①〜

 

いやぁ、ワールドカップ盛り上がりましたね!!

フランスが2回目の優勝ということで幕を閉じましたが、今回は、メッシやクリロナの敗退や新星エムバペの衝撃があり、何と言っても「ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)」の導入によって、圧倒的にPKの多い大会にもなりました。決勝戦でもフランスがPKを獲得し、勝利のきっかけになったとも言われています。

今回は、選手の世代交代や「VAR」導入など、新たな転換点となる大会になったのではないかと思います。

そして、我らが日本代表も、監督の電撃解任があったり、中々結果がついて来ず、期待値が低く、アンチも多い大会でしたが、見事に期待を裏切ってくれて、一体どれだけの人が手のひら返しをしたことでしょうか(笑)

過去にこれほど手のひら返しをしたことがあったでしょうか。手のひら返しし過ぎてちぎれた人も続出でしたね(笑)

世界に衝撃を与えるに十分のサッカーを見せてくれたと思います。それだけに、ベルギーに負けてしまったのが悔やまれますね。もっと、日本代表の活躍を見たかったです。しかし、ベルギーはブラジルを撃破し、第3位になるなど、ベルギーの強さを示しました。そのベルギー相手に、日本は2点を獲り追い詰めたことは、誇りですね。

正直、私もあまり期待していなかったですが、やはり日本人なんですね。活躍は素直に嬉しいし、期待もしてしまうものですね。

そんな、今回のワールドカップで、個人的に気になったデータがあります。

それは、「GIANT KILLING(大物食い)」が多いことです。相撲でいう「大金星」ですね。
例えば、前回優勝ドイツは、グループリーグでは韓国に負けるなどにより、グループリーグ敗退の波乱があり、FIFAランキングが70位と、出場国の中で一番低い開催国のロシアは、強豪スペインを破るなど、開催国の後押しもあって、ジャイアントキリングを連発し、ベスト8まで進みました。

今回は、ランキング下位の国が、上位に勝つ試合がとても目立ちました。我らが日本も、コロンビアに対し、ジャイアントキリングをやってのけました。やはり、何事も番狂わせがあると、大いに盛り上がりますよね!もちろん、優勝常連国の活躍があってのものですが。

日本対コロンビアについて

ここで一つ言っておきたいのですが、我らが日本も、今回は見事にジャイアントキリングをやってのけました!

W杯ではアジア勢初の南米国撃破でもあり、今大会の流れに乗った形での勝利でした。

この試合に関して、退場により10人になったから勝てた、と言われています。相手が11人のままだったら勝てていたかわからないと。確かにそうかもしれませんが、逆に11人のままだったら、もっと点差をつけて勝っていたかもしれないわけですよ。

「大迫半端ないって!」

勝とうが負けようが、タラレバのことを言ってもキリがないし意味がありません。
なので、にわかファンが何を言おうがどうでもいいんですが(笑)、解説者の方とか、特にお年を召された方(笑)とか、個人的には否定的な意見に対してはあまり好感が持てませんね。悪い方にしか言わない人が多いので。

今回は「おっさんJAPAN」と揶揄された高齢代表ということもあって、今後に繋がるのかとも言われて、どうなるのか不安視されています。今回は、グループリーグを突破して、最低限の目標はクリアしたと思いますが、今後の事を考えると、もっと若い選手を入れるべきだったとか、前回とほとんど同じメンバーと言われたりしました。

大事なのは、どこにゴールを設定するかだと思うんです。今回をゴールに見据えれば、一つの成功ではあります。次回をゴールに見据えれば、その答えは四年後、八年後にわかります。

ただ、W杯は全てを賭けるに値する大会です。次の為に今回を捨てるとか、できるはずありません。その時点で全力で臨むからこそ、次に繋がるはずです。

前回のブラジル大会で、一勝もできず惨敗したからこそ、足りないものを埋めるための努力や成長によって今回の活躍があり、今回の活躍とまだ足りないものの発見があったからこそ、次に繋がるはずです。

優勝したフランスを見ても、日本がW杯優勝するはまだまだ先になるでしょうが、そういう積み重ねが歴史となり、いずれ優勝に近付くのではないかと思います。まさに「強者のメンタリティー」が必要でしょう。

あくまで個人的な意見ですが、やはり優勝する国には、優勝するに相応しいプレイが見たいし、相応しいプレイをする国が優勝するものです。正直まだ日本はその域にはないですが、今回はその片鱗を感じるものでした。

海外で、世界のスタープレイヤーと同等に渡り合うような活躍をする選手が増えてきたら、そして、監督ももっとレベルが上がれば、必ず優勝するチャンスがあると思います。

 

GIANT KILLING-ジャイアント キリング- 紹介したい名作

W杯記念ということで、数あるサッカー作品の中から、オススメの作品を紹介したいと思います。

GIANT KILLING(ジャイアントキリング)は現在「週刊モーニング」に掲載中で、アニメ化された作品です。

そして、ビジネス書や成功哲学書としても、発行されています。

 

GIANT KILLINGを虹見式で採点すると

虹見式・六性図    
①キャラクターの魅力 13
②ストーリー 13
③声 優 11
④主題歌 / BGM 10
⑤キャラデザイン / 作画 10
⑥感動度 21
合 計 78

という結果になりました。線が細いクセのある作画なので、好みは分かれるかもしれません。女性があまり可愛くないというのも残念です(笑)魅力はやはりキャラと物語の展開による感動が大きいです。

 

GIANT KILLING-ジャイアントキリング-をざっくり言うと

監督、選手、フロント、サポーター、スポンサーなど、トータルでサッカーを描いた、まさにサッカーそのものがよくわかる作品です。

 

他のサッカー作品との違い

キャプテン翼が代表格

サッカーアニメと言えば、何と言っても「キャプテン翼」が有名ですよね。

最初にアニメが放送されたのも35年も前だったのですが、今年の春からまたリバイバルでアニメが始まりました。35年に渡って放送されるとは、国民的サッカーアニメと言えるかもしれませんね。世界的に有名な選手も、「キャプ翼」を見てサッカーを始めた選手もいるそうですし。

ちなみに、今年ヴィッセル神戸に来る「イニエスタ」も、「キャプ翼」の大ファンだそうです。スペインでは、大空翼が「オリベル・アトム」という名前になっており、有名な日本人でもトップにランクインしているそうです(笑)

イニエスタ

「キャプ翼」を始め、サッカー作品は、選手をメインに描くことが多いです。その中で、チームメイトやライバルなどがいたりして、全国制覇を目指したりするものがほとんどです。

GIANT KILLINGの主人公は、監督の「達海猛」で、監督の立場からサッカーを描いています。

達海猛

他の作品にはあまりない視点から描かれていて、個人を中心に描くよりは、チームとして描いているので、Jリーグとか、サッカーというものがよくわかる作品です。

「スカイラブハリケーン」のような特殊なシュートとか、トンデモプレイはほとんどなく、リアルに忠実に描いています。

弱小チームがジャイアントキリングで勝ち続け、成長して行く姿は胸熱です!

特に、W杯でサッカーを興味を持った人には、よりサッカーを知ってもらい、好きになってもらうには絶好の作品です。そして、日本代表が強くなる鍵も、沢山描かれていると思います。

 

East Tokyo United(ETU)

Jリーグの万年下位のチームで、再起をかけるために、フロント(球団)は、ETUの元エースで日本代表も経験した、まだ若い達海猛を監督に就任させる。

達海は、イングランドの5部に所属するアマチュアクラブを率いており、そのクラブでもプロのトップクラブ相手に、ジャイアントキリングを続けていた。
「監督は王様」で、選手ともサポーターとも一体になるようなクラブを作り上げていたのだ。

そんな達海の監督スカウトが成功し、早速就任する達海猛という人間は、まさしく当サイトで言っている「ジョーカー的キャラ」の1人です。独自の視点とサッカー観を持ち、チームに新たな風と波乱を巻き込んでいきます。

監督と選手の衝突

達海は現役の頃、ETU初の日本代表選手になるなど、絶対的エースでしたが、怪我をしたこともあり、早期に海外挑戦をしたことで、サポーターや達海を慕う選手からは、裏切り者扱いされていた。
海外でも活躍したと思ったら、致命的な怪我を負い、26歳にして引退してしまった。監督と言ってもまだ35歳で、Jリーグでも最年少監督だった。

若いが故に、達海とプレーした選手もおり、特に古参の村越は、達海に憧れETUに入団したものの、すぐに海外移籍して引退されたことに、裏切りを感じていた。達海なきETUを、約十年に渡り支えてきたのは他ならぬ村越だった。

村越

村越はチームのキャプテンでもあり、「ミスターETU」と呼ばれ、10年に渡りETUを支え、選手からもサポーターからも信頼を得ていた。そこに裏切り者の達海が監督になったことは、この十年の否定であり、すんなり受け入れることはできなかった。

達海は、サポーターや選手の批判は意にも介さず、我が道を行く。批判も問題も、言葉で解決するものでもなく、プロは「結果」を出すしかないもの。その「結果」を出す為に、達海は己を貫きます。

こういう監督と選手の衝突は、解任劇となったハリルジャパンに通じるものがありますね。解任の理由になったのは「コミュニケーション不足による信頼の低下」ですから。
達海は、選手との信頼はもちろんですが、信頼を築く前に、とにかく結果を出すことを優先します。結果が出れば、やり方が間違ってないと思えるし、信頼は後からついてくるものだからです。

 

達海のチーム改革

達海はクラブハウスに寝泊まりし、とにかくETUの過去データを徹底的に洗い出す。チームの弱点や特徴、どんな選手がいてどんなプレーをするのか。その上で、勝つ為には何が必要で何をしなければいけないのか。クラブハウスに寝泊まりすれば、移動の必要がないという、合理的な考えからだった。

達海は、飄々としていて掴み所のない男ですが、ここまでプライベートを削って真剣に向き合っているのです。当然そんな姿は見せませんが。ただ、夜通しスカウティングすることが多いので、しょっちゅう寝坊はします(笑)

独自目線のレギュラー選び

新たにレギュラー候補に選んだのは、「足が速くてスタミナがある奴」だった。今まで支えてきた中心選手だからとかではなく、情に流されるのでもなく、合理的に明確な指針を元にチームを再編成し、現状で最善のメンバーを選んだわけです。もちろん、サッカーには「走れる」だけではなく、技術や経験も不可欠です。よく「ベテランと若手の融合が必要」と言いますが、それは当然ですよね。今回の日本代表は「おっさんJAPAN」と言われていましたが、「走れてうまいおっさん」だったらそれは最高ということですね(笑)

今まで支えてきたから、長年貢献してくれたからという情けは、時に甘えにもなります。日本が初めてのW杯が決まった時、絶対的エースのカズが岡田監督(当時)に落とされ、その結果がグループリーグ敗退だったからこそ、未だに物議を醸しています。カズが出ていたら、というのもタラレバで、その議論に意味はないですが、岡田監督の目的と信念があって、断腸の思いでカズを切ったのでしょう。

「外れるのはカズ、三浦カズ・・・」

達海も、ずっとチームを支えてきたキャプテン村越をキャプテンから外します。これがまた大きな批判の的になり、村越はただ従いますが、さすがに達海に不満をぶつけます。村越にだけ語った達海の真意は、

「お前がチームのことまで背負う必要はない。これからは、その分を俺が背負うから、お前は選手としてプレーに集中しろ!」

というものだった。キャプテン変更はサポーターにとっては火に油ですが、村越は達海の思いを受け止め、一選手としてプレーに集中するのだった。

理想と現実

監督と選手(中心選手)の溝は深く、中々一つにはまとまりません。その中にあって、因縁や派閥のないニュートラルな選手にとっては、練習から素直に達海に共感し、従う選手もいた。その代表が、エースのジーノ(王子)と若手の椿だった。

物語の主人公は達海だが、選手としての主人公はこの「椿」で、ETUがジャイアントキリングをしていくと共に、椿の成長も物語の主軸として描かれて行きます。

椿大介

そして、個人的に好きなキャラ「ジーノ」は、達海とは違う「ジョーカー」です。言うなれば、達海は「努力型のジョーカー」で、ジーノは「天然型のジョーカー」とでも言いましょうか。イタリアのハーフで、実力は日本代表クラスだが、いかんせん必要以上のやる気はなく、キャプテンシーがあるわけでもない。自分が主役じゃないと気が済まない。ただ、達海とはウマが合い、スーパープレーでチームを引っ張るのだった。チームを盛り上げたりはしないが、あくまでジーノらしく、冷静に、目には見えない形で、達海を支えるのだった。

ジーノ

反達海派の面々は中々簡単には協力的にならないものの、チームを勝たせる為、何より試合に出る為、素直には従わないものの、変化してきたチームに、自分たちも順応しようとしていくのだった。

 

達海新体制スタート

初陣ー東京ヴィクトリー戦

プレシーズンマッチに、初陣として最初の試合は、同じ東京で前期優勝した「東京ヴィクトリー」だった。日本代表も数におり、選手時代の達海が海外移籍してから一度も勝てていない相手だった。その相手に、ジーノが先制するなど、「ETUは弱い。見てて面白くない。」と言っていた子供たちも、この試合はワクワクしてみるのだった。結果は2−2のドローで勝てなかったものの、今後に期待の持てるゲームになった。

悪夢の5連敗

初陣の試合こそ前期リーグ覇者相手に引き分けで、期待の持てるスタートを切ったが、その後は5連敗。

この5連敗は、実に深いものがあります。監督が達海になり、かつての勢いを取り戻したかのように見えたものの、人はそう簡単に変われない、変えられるものではない、物事そんなに都合よくいかない、人を信じるのは、まず自分を信じてから、というようなことが感じ取れます。

物事は、うまくいかないと、何を信じていいかわからない所がありますよね。だからこそ「結果」が大事なのですが、自信を打ち砕かれたり、心が折れそうになった時もそうです。

それに、一度うまくいったからって、もう大丈夫、ということはありません。

W杯の結果でもそうですが、日本人はすぐに「一喜一憂」する傾向があると思います。

何故「一喜一憂」しやすいのか?

「想像力(イマジネーション)」が乏しい

日本人は、世界から技術が高いと言われています。事実、十代の若い世代は、世界と互角以上に渡り合っています。しかし、オリンピック(23歳以下)や、W杯になると、中々同じようにはいかなくなります。
「技術」は、あくまで必要不可欠な「ツール(スキル)」であり、「目的」ではありません。

「目的」は、当然「勝つ」ことです。勝つために技術が必要です。そして、勝つには、「技術の使い方」が焦点になります。その元になるのが「想像力(イマジネーション)」であるわけです。世界と同じ技術があれば、左右する一つは「想像力」だと言えます。

プレーだけでなく、日本が勝つイメージや、日本が強くなっていくイメージという意味でも、まだ足りてないのかもしれません。

絶対的自信が弱い

日本人は真面目で優秀だと言わています。それはいい意味もありますが、反する意味で捉えると、「やった分しか自信にならない」と言えます。それは然りですが、それだけでは、「相対的な自信」であり、上手くいけば良し、上手くいかなければダメ、というような考え方に陥りやすく、それこそ「一喜一憂」に結びついてしまうのです。

端から見ている側とすれば「一喜一憂」は仕方ないことでもありますし、別に悪いことではありません。しかし、プロの世界で、選手として世界のトップと渡り合う為には、「一喜一憂」することよりも、どこにゴールを設定し、技術はもちろん、強者のメンタリティを身につけること、想像力を鍛えることが必要不可欠であると思います。

 

GIANT KILLING〜その①〜のまとめ

今回は、W杯での日本の活躍や、今後の課題、ロシア大会でも巻き起こった「ジャイアントキリング」から始まり、監督が主人公という「GIANT KILLING-ジャイアントキリング-」という名作を紹介しました。

まずは概要と序盤を紹介しましたが、〜その②〜では、「GIANT KILLING」の更なる魅力をじっくりと述べていきます。

サッカーファンの方も、そうでない方も、ぜひチェックしていただきたいと思います。特に今回W杯を初めて見た方には、サッカーの魅力をより深めていただけたらと思います!

 

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