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魔法少女まどか☆マギカの何が面白いのか?
話題にはなっていたものの、食わず嫌いで見ていなかった「魔法少女まどか☆マギカ」の扉を勇気を出して開けてみました!(笑)
魔法少女まどか☆マギカ(まどマギ)を虹見式で採点すると・・・
虹見式・六性図 | |
---|---|
①キャラクターの魅力 | 13 |
②ストーリー | 13 |
③声 優 | 13 |
④主題歌 / BGM | 10 |
⑤キャラデザイン / 作画 | 12 |
⑥感動度 | 22 |
合 計 | 83 |
という結果になりました。アニメは1クール放送され、総集編の劇場版前後編と、新編の三本が映画公開される程の人気だったので、どれ程かと思いましたが、虹見式では83ポイントで暫定23位という結果でした。
ただ、数字以上に魅力のある作品なのは間違いないと思うので、今回取り上げました。虹見式ランキングを作っている以上、採点しポイントを出してはいますが、あくまでMAXによる視点で総合的に採点しているのと、ポイントが全てという訳ではありません。言って見れば、視聴率が低いから面白くないわけではないのと一緒ですね(笑)
『HUNTER×HUNTER』でも、念の強さだけで勝負が決まるわけではないと言われていますが、作品の持つポテンシャルや魅力は、人によって威力は変わるし、感じ方も変わります。まさに念能力と同じで、組み合わせによっては無限の可能性があります。虹見式での採点では83ポイントに止まりましたが、数値以上の魅力があることは間違いありません。
実際、銀盤(DVDやブルーレイ)の売り上げは、当時歴代1位になるほどで、三本も映画化されるだけでも、並の人気ではない証明です。
なぜこれほどまでに人気になったのか、作品の魅力とともに、解明していきたいと思います。
魔法少女まどか☆マギカのざっくりストーリー
魔法少女達が人間を殺す魔女を退治する、のは表向きの話で、実はほむらがまどかを救う為に幾度となくループをしてきて辿り着いた世界軸の物語。
魔法少女たちの紹介
魔法少女とは?
そもそも魔法少女とは何か。この世界は、魔女という存在がいて、結界を張り、人間をおびき寄せて殺してしまう。
その魔女を倒す為に、地球外生命体のインキュベーター「キュゥべえ」と、願いを一つ叶えてもらうことと引き換えに、魔法少女になる。
「魔法少女は願いから生まれ、魔女は呪いから生まれ出ずる」と言われている。
魔法少女になることで、魔女と戦う為に、魂を「ソウルジェム」という宝石のようなものに変換される。詳しくは後半で(笑)
※ソウルジェム
巴マミ(CV.水橋かおり)
主人公のまどかたちが住むエリアの魔女退治をしている魔法少女。
まさに「清く正しく美しく」という言葉が相応しい、正義感の強い正統な魔法少女と言える。
まどかやさやかを守り、将来の魔法少女の卵の先輩というような存在。
武器はリボンを自在に操ることと、無数の銃を生み出し、フィニッシュはリボンと無数の銃を融合させた巨大銃によって一気に撃滅させる。
暁美ほむら(CV.斎藤千和)
謎の多い転校生。ほむらが転校してくるところから物語は始まる。まみの魔女退治に介入してきたり、やけにまどかには冷たかったり、でもまどかのことをよく知っているようで、その正体は徐々に明かされていくのだが、この作品で最も重要なキャラであり、影の主人公言っても過言ではない。
この物語では一番変化した存在と言える。その秘密は、彼女の能力にある。
武器は爆弾と銃。それと、スペシャルな能力である「時間を操る能力」を持っている。この能力は彼女が魔法少女になった理由に起因するが、それは後半で(笑)
美樹さやか(CV.喜多村英梨)
まどかの親友で、元気で明るい女の子。交通事故に遭い音楽家になる夢を断たれた幼馴染の上条恭介に想いを寄せ、毎日のようにお見舞いにいく、押掛女房な一面も持つ。
その幼馴染の怪我を治すために魔法少女になる決意をする。とても優しい性格で、マミに憧れている所もあり、魔女やその使い魔達に苦しめられる人を守るために戦うのだが、その後現れる、価値観の全く違う魔法少女の京子とはことあるごとに衝突する。
その優しさ故に、悲劇に巻き込まれていくのだが、この物語を構成する重要な存在の1人。
武器は剣。幼馴染の体を治すために魔法少女になった為か、回復力が強い。
佐倉京子(CV.野中藍)
後に現れる魔法少女。好戦的で、縄張りに関係なく魔女の持つグリーフシードという、自らのソウルジェムを浄化する宝石を狙って魔女狩りをしている。その為に、グリーフシードを持たない使い魔は相手にせず、人間が犠牲になることは厭わない。
一見生意気で性格が悪そうなタイプではあるのだが、それは京子の過去と魔法少女になったことに由来する。タイプとしてはツンデレキャラで、本当の姿は優しい少女?
武器は先端の大きな槍。魔女狩りの経験は多く、戦い慣れていて強い。
鹿目まどか(CV.悠木碧)
本作の主人公で、作品のタイトルにもなっている「まどか」。なのに、紹介が最後になったのには訳があります。それはこれから述べていきますが、キュウべえの声が聞こえて、魔女や魔法少女と関わりを持つようになる。キュウべえからは、魔法少女に才能があるとスカウトされているが、ほむらが頑なに邪魔をする。
主人公だけあって、魔法少女ではないのに魔女と遭遇し、無事に帰れるミラクルな存在(笑)。もちろん周りの魔法少女が助けるのだが、まどかが魔法少女になるのか。ならないのか。それも見所の一つと言えます。
キュゥべえ(CV.加藤英美里)
魔法少女ではないが、魔法少女を生み出す宇宙外生物のインキュベーター。猫のような外見をしていて、目は感情を感じられないようで、冷たく赤い。
願いを一つ叶えるのと引き換えに魔法少女にする。その目的は後々わかるのだが、よくわからない存在。
敵なのか味方なのか、敵であり味方なのか。
魔法少女まどか☆マギカの見所
順当な流れを覆すストーリー展開【重要】
魔女の秘密
魔女という存在は、どこから生まれたのか。この物語の根幹の一つでもあるこの秘密。
魔法少女たちが命をかけて、人を守る為に戦っている「魔女」とは、「魔法少女の成れの果て」の存在なのでした。
魔法少女になると、自分の魂がソウルジェムという宝石のようなものに変換され、魔力を使うとソウルジェムが濁り、完全な濁ると魔女になってしまう。魔女になるとソウルジャムはグリーフシードになり、ソウルジェムの濁りが濃くなってしまうと、魔女へと変貌してしまう。グリーフシードは、ソウルジェムの濁りを解消する役割もあるので、魔女化しない為にはグリーフシードをゲットする必要もある為、魔女を倒さなければならない。
魔法少女とは、魔女になる前の少女という意味であり、魔女の卵なのです(魔法少女というだけあって、登場する魔法少女達はみんな女子中学生)。
つまり、キュゥべえによって、魔女を生み出す為に魔法少女にしているということです。
※魔女
キュゥべえには感情がなく、善悪もありません。ある意味、宇宙の法則そのものというような存在です。だから、宇宙のエネルギーを増やすという目的を果たす為に起きる悲劇など、悲劇でもなんでもない自然そのものなのです。
人類へのアンチテーゼ?
ある意味、人間もそうです。美味しい食事の為に、動物を育て、餌を与えます。中には品種改良し、今までにない種を作ることだってあります。例えば、豚は元々存在しておらず、イノシシの品種改良によって生まれた存在です。そういう意味では、豚は人間に食べられる為に作られ、育てられているのです。もちろん豚に限ることではなく、牛だって、鶏だって、海の幸も植物さえも、命ある存在です。
ただ人間は、高度な知的生命体であった為、こういったことが可能であり、地球の食物連鎖のトップに君臨しているのです。
キュゥべえも説明していますが、人間が管理することで、動物は人間がいなかったとき以上の繁栄をしている。もし人間がいなかったら、こんなに種が繁栄することはなかっただろう、と。人間も同じことで、魔法少女が生まれたことで、文明が飛躍したことにもつながるのだそうで、もしインキュベーターが地球の人類に関わらなかったら、人類の進化は、洞穴を出ていたかいなかったか程度だったそうです。歴史上の女性の偉人たちは、有名な人たちは魔法少女だった、という設定になっています。
キュゥべえからしたら、魔女や魔法少女という存在は、人間にとっての牛や豚のような家畜に等しいのかもしれませんね。
そういう視点でみると、「魔法少女」という存在を通して、人類へのアンチテーゼなのかもしれません。
アンチテーゼの面だけを見てしまうと、人間のやってることは酷いと思えてしまいます。しかし、結果的に動物は人間に食べられる結末になるかもしれませんが、どういう死に方でさえ、必ず死にます。しかも、動物であれば、自然であれば大概食べられます。獲物として食べられなくても、死骸になればアリや虫といった存在に食べられます。
逆の見方で見れば、人間のおかげで、一時でも美味しいものを食べられたり、喜べることがあるのかもしれません。
子供を作ることだって、その子供の為に子供を作るわけじゃないと思うんです。
もちろん、種の保存という本能がありますが、愛し合った結果、家族を作りたい、生きる糧を得たい、という、自分の為なのでは無いでしょうか?
変に小難しいいい方になってしまいますが、生まれて死ぬまでに得られる様々な経験こそ、価値と意味があるのではないでしょうか。生まれた以上、どうせいつかは死ぬのだから、どんな理由で生まれ、どんな理由で死のうが、どのように生きたのか、喜びも悲しみも、幸も不幸も、どれだけ味わったか、ということにこそ、価値があるのかもしれませんね。
魔法少女たちの苦悩
願いを一つ叶えることを引き換えに魔法少女になるのですが、魔法少女になることは、そんな安易なものではありません。
誰に感謝されるわけでもなく命をかけて魔女と戦わなければならない。
魔法少女は願いによって生まれる。一つ願いを叶えるのと引き換えに、魔法少女になった少女達。マミが魔法少女になった明確な願いは明かされてはいないが、魔法少女になるしかなかった彼女は、正義感が強く、人間を魔女から守る為に戦い、まどかとさやかの前で、魔法少女として格好良く魔女を倒し、そして、無残にも魔女に殺されてしまった。
そして、願いが叶ったこからこそ、逆に生まれてしまった悲劇もある。
さやかと京子の対立は、まさにそういう所に起因します。
美樹さやかの苦悩
マミの意思を継いで魔法少女になったさやか。
さやかの願いは、幼馴染の上条恭介の怪我が治ること。その願いによって、上条恭介の怪我が治り、また音楽家になる道を歩むことができた。しかし、その事がさやかの願いであり、苦しめることにもなった。
さやかは昔から恭介を想ってはいたが、気持ちは伝えられないでいたのだが、恭介が学校に復帰したのたのと同じくして、友達のひとみが、恭介を奪ってしまったのだ(言い方はアレだが、結果的にそうなってしまった)。純粋な気持ちで恭介の怪我が治ることを願ったはずなのに、やっぱりそこは少女。恭介が元気になっただけで、本当に満足も納得もできてはいなかったのでしょう。
目の前で、想う人が奪われ、幸せそうに笑っている。それに引き換え、自分はそんな友達や幼馴染の為に命懸けで魔女と戦っている。そんな状況で、お年頃の少女が健全でいられるわけがありません。ひとみが上条に告白して嬉しそうにしている二人を遠巻きにみていたさやかは、その直後に魔女を倒し、絶望の淵に立ったことで彼女は魔女になってしまった。
※魔女になったさやか
佐倉京子の苦悩
京子が魔法少女になったのは父のためだった。
京子の父は教会の聖職者で、新しい時代には新しい教えが必要だと思い、教えとは違う当たり前のことを説くようになったのだが、それにより信者は離れ、教会からも破門されてしまった。家族は困窮し、そんな父を見るに見かねて、願いを叶えるのと引き換えに、京子魔法少女になった。
京子の願いは、
「皆が父親の話を聴くようになること」
キュゥべえと契約を交わしたことで、父は過去以上に、信者が集まり、信仰を取り戻したのだが、京子が魔法少女になったことで得られたものだと知った時、京子は父から「魔女」と罵られ、さらに家族を巻き込んで無理心中をしてしまった。
それが京子の絶望で、さやかと衝突したことでもあった。人の為に奇跡を願っても、それ以上の絶望を味わい、人の為には魔法を使わないと決めたのだ。そんな絶望を味わった京子だからこそ、さやかの純粋さや人の良さが、見ていられなかったのだろう。皮肉にも、その京子の懸念は当たってしまい、さやかは魔女になってしまった。せっかく理解し合い打ち解け合えたのに、京子の声は届かなかった。そして、魔女になってしまった以上、倒すしかない。ほむらと京子、そしてまどかの三人でなんとか救出を試みるが、どうしようもない。そんな状況で京子がとった行動は、ほむらとまどかを逃し、魔女さやかを道連れにして死ぬことだった。それは、魔女になってしまったさやかを一人では死なせない為でもあったが、利己的で好戦的な京子が見せた優しさであり、京子の本当の姿だったのだろう。
暁美ほむらの苦悩
この物語の根幹になっているのがほむらの魔法能力である、「時間を操る能力」ですが、ほむらの戦い方は、時間を止めて爆撃するのですが、時間を止めることだけが「時間を操る」ことではありません。時間を巻き戻し、過去にループできることが、真の能力です。
ほむらが魔法少女になる願いは、
「まどかとの出会いをやり直し、まどかを守ること」
だった。
第1話でほむらが転校してきたのは、すでに幾度となくループしてきた世界軸で、ほむらは既に魔法少女になっています。ほむらが魔法少女になる「始まりの時間軸」でも同じように転校してくるのですが、ほむらはメガネをかけていて、引っ込み思案でなよなよしたか弱い少女でした。魔女に襲われたところを助けてくれたのは魔法少女のまどかだった。さやか・京子・マミも同じように魔法少女なのだが、凶悪な魔女「ワルプルギスの夜」に皆殺されてしまう。
目の前で殺されてしまったまどかを助ける為に、ほむらはキュゥべえと契約をした。それから、まどかが助かるように何度もループするのだが、さやか、マミ、京子はどのループでも死んでしまう。そして、まどかも。ループを繰り返すことで、「ワルプルギスの夜」を倒すことはできるようになったが、その引き換えに、ソウルジェムが濁ってしまい、まどかは魔女化してしまうようになった。その魔女化の間際、まどかは、キュゥべえに騙されたバカな自分を守って欲しいとほむらに託し、それからはまどかが魔法少女になる前に戻り、キュゥべえからまどかを守ると共に、「ワルプルギスの夜」を一人で倒そうとするのだが、どうしても倒せず、まどかはまた魔女化してしまう。
※魔女・ワルプルギスの夜
そして、「ワルプルギスの夜」を倒し、二人とも無事でいたのだが、魔法少女になってしまっては、魔女になるしかないのだ。ほむらはまたループを繰り返すのだが、最初「ワルプルギスの夜」を倒せなかったのが倒せるようになったのは、まどかが強くなっていたからだった。その原因は、まどかを起因として、ほむらがループした分、まどかが因果を背負ってしまったからだった。つまり、ほむらがループした回数だけ、人生を繰り返したのと同じことで、ループの行き着いた現在軸でキュゥべえがまどかの才能を見出していたのは、そういう理由だった。ほむらのループ能力は、結果的にまどかを魔法少女に仕立て上げることになり、つまりは、「ワルプルギスの夜」以上の最強の魔女を生み出すことにもなってしまうのだった。
この世界の結末
まどかを魔法少女にさせず、一人で「ワルプルギス夜」を倒し、ループしてきた時間を超えるために、何度もループしてきたほのかだったが、現在軸でも一人では「ワルプルギスの夜」は倒せなかった。しかも、またループしてしまえば、まどかの因果を増やしてしまうことを知ったため、ほむらは打つ手がなくなってしまい、魔女化し始めてしまう。そこに現れたのが魔法少女になった「まどか」だった。
今までの努力が無駄になってしまったと感じたほむらだったが、まどかが魔法少女になった願いは
「現在過去あらゆる時間軸において、魔女という存在をなくすこと」
だった。つまり、魔女になったあらゆる魔法少女は魔女ではなくなり、過去において魔女になった魔法少女も、人間に戻すことができた。そもそも、この世界から魔女・魔法少女という存在がいなくなったということだった。それはつまり、キュゥべえの目論見が叶うことはなくなってしまった。インキュベーターという存在意義をなくしてしまった。
あくまで結果的ではあるが、ほむらがまどかを守るために繰り返したループは、最強の魔法少女を生み出すと共に、最強の魔女を生み出すことになってしまうのだが、繰り返したループによって大きくなった因果によって、インキュベーターがやってきたことそのものを覆すほどの願いを叶えることができるようになった。
インキュベーターは、地球外生命体ではあるが、宇宙の法則の一部と言ってもいい。なぜなら、インキュベーターに善悪はないのだから。
そして、まどかの「あらゆる時間軸の魔女をなくす」という願いは、まどかを神のような存在にするに等しい願いだった。むしろ、「神」とさえ認識できない「概念」そのものになってしまった。もはや、家族でさえまどかの存在を認識することはできない。人間として生きていた「鹿目まどか」はもうこの世界に存在しないのだから。ただ、魔女をなくす概念として、魔女を生み出さない法則としての存在になってしまったからだ。
そして、唯一まどかの存在を認識できているのは、時間を操る能力を持つ、ほむらだけだった。
この世界から「魔女」はいなくなった。全ては魔女そのものが存在しない世界に書き換えられ、その記憶を引き継いでいるのは暁美ほむらのみだった。インキュベーターでさえ、魔女の存在や魔女を生み出してきたことは忘れていた。
「魔法少女は願いから生まれ、魔女は呪いから生まれ出ずる」
この世界から「魔女」はいなくなったが、呪いがなくなったわけではない。そして、魔女がいなくなった代わりに、「魔獣」と呼ばれる存在が、人間の生み出す呪いを求めて現れていた。魔法少女ほむらは、一人魔獣と戦い続けるのだった。まどかの武器だった、弓を持って。
※まどかの弓を武器にしたほむら
独特な世界観を生み出す制作会社「シャフト」
ホワッツマイケルという懐かしいアニメから始まり、数多くのアニメ制作をしている会社で、このコラムでも取り上げている『化物語』も、シャフト制作のアニメです。
化物語のコラムはこちら↓
シャフトが描き出すその独特な世界観は、クセが凄いので、苦手な人もいるかとは思いますが、『化物語』や『魔法少女まどか☆マギカ』のような変わった設定を表現するには、最適だと思います。
魔女が現れた時の結界の描き方は、絵本のような描き方で、その世界観は正直訳がわからませんが、その訳がわからないものを描くのが、シャフトの魅力なのではないでしょうか。
それが、いい意味でより不気味に、より違和感のある、観るものを困惑させる作画になっています。
魔女の描き方のみならず、独特な背景は、やはり印象に残るものがあり、作品を際立たせます。
惜しむらくは、キャラクターデザインが、あまりに萌えキャラ過ぎたため、万人受けする作品ではないということ。これだけの練りこまれたストーリーに、萌えなキャラデザとは相反して、ダークな内容でもあるので、せっかくの重みが感じにくくなってしまいました。
※魔女の結界が張られる瞬間
魔法少女まどか☆マギカ まとめ
特にこのキャラデザや独特な作画では万人受けしないかもしれませんが、万人受けしないということは、逆によりコアなファンが生まれるということでもあり、9割女性の作品なので、完全に男性をターゲットにした作りにしたんだろうと思います。万人受けはしてないにしても、コアファンが他の作品よりも多いのは、銀盤の売り上げを見ても、間違いないでしょう。そういう意味であれば、萌えなキャラデザで正解だったのでしょうね。
この辺りのターゲットと制作のバランスが、作品を作る以上、とても重要になりますね。
ただ、この作品は、そのキャラデザや作画、「魔法少女」という設定以上に、重いテーマや複雑な設定で描かれているので、作品の持つ重厚感は相当なものだと思います。
アニメファンからしたら、有名な作品ではありますが、私のように食わず嫌いしている人や、偏見を持っている人は、見て損はないと思います。
テレビアニメなら全12話ですが、劇場版の前・後編の2本が総集編なので、映画を2本見るだけで済みますので、ぜひチェックしてみてはどうでしょうか?
2019年5月 追記:
魔法少女まどか☆マギカの更なる考察を加えた続編コラムを書きました。
見ればみるほど、隠された世界の本質を垣間見ることのできる深い作品だと感動しますね!
こんにちは。久しぶりです。
僕も、まどマギは劇場版も含め何回も観ているのですが、初見の時の衝撃は中々ですよね(;´∀`)
演出といい、BGMといい、OPのコネクトの歌詞など、細かい部分まで凝って作られているので、見る回数を重ねるごとに面白さが増しますね。
亡者狩りさん!お久しぶりですね(^^)コメントありがとうございます
どうしてもキャラデザに抵抗があって、評価が高いのはわかっていましたが、このサイトを運営する以上避けては通らないと思い、観ました(笑)
シャフト特有の作画は好みが分かれると思いますが、ストーリー展開や設定共にレベルが高いので、キャラデザによっては、もっと評価が高くなったのではないかと思えてしまいます。
この辺は難しい所ですけどね(^^;;
たしかに、まどマギのキャラデザは僕も好きではないですw
やっぱり、観るアニメを決めるときの基準というか、最初に見るのはキャラデザですよね。
個人的には、京アニのキャラデザは好きくなく、あまり観ようと思えないんですよ。
ハルヒ、けいおんあたりは観ましたが、氷菓とかCLANNADなどはキャラデザフィルターがかかってしまっています・・・。
亡者狩りさん
返信遅くなりました💦
キャラデザは好みもあるし、評価が難しいですよね。どんなに面白いストーリーでも、絵が受け付けないと深く見られないですよね。
漫画なんかはもっと如実だと思いますけど、食わず嫌いで見なかった名作を、見たくなるようなコラムにしていきたいと思いますので、ぜひ色々ご意見お待ちしております!
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