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HUNTER×HUNTER特集 お・ま・け♡コラム 「冨樫と欅坂46」秘密の関係とは?
さて、10回にわたりお送りしてきたHUNTER×HUNTERコラムですが、ここまできておいて、さらに、おまけのショートコラムです(笑)
今回特集したハンターハンター作者の冨樫が「欅坂46」好きなのは、一部では有名な話です。連載が再開したのも、「欅坂46」の功績が間違いなく大きいでしょう。(笑)
個人的に欅坂のライブに行ったり、現在(10話限定)連載中の「王位継承編」でも、欅坂46のセンターである平手友梨奈さんをモチーフにした念能力「11人いる!(サイレントマジョリティー)」が登場します。
ちなみにモデルになった平手ちゃんはコチラ
この念能力の名前も欅坂の曲名です。今後も、念能力に欅坂の曲名が使われそうですね。他にも、作中に欅坂関連のネタが散りばめられており、ジャンプの巻末コメントや、欅坂ライブに送った花の写真もあり、証拠(ネタ)は上がっています。(笑)
今回は、連載の再開を祝して、再開のきっかけとなった「欅坂46」との関係の秘密を暴いてしまったので、HUNTER×HUNTER特集のおまけとしてお送りしていきます。
欅坂46とは
「欅坂46」と言えば、秋元康氏プロデュースの最若手グループです。
そもそも、なぜ冨樫が「欅坂46」を好きなんだろうと、ずっと疑問に思っていました。私は別段、「欅坂46」に詳しい訳ではなく、メンバーも数人しか知らず、楽曲も有名どころの数曲しか知りません。どちらかというと「乃木坂」派なのですが(笑)、「欅坂」の特徴は、その若さには似合わないような、メッセージ性の強い歌詞や、激しい振り付けが有名です。
欅坂46の魅力としては、メンバーが一人一人ユニークで個性的で、中でも若くしてセンターを張る平手友梨奈の鬼気迫る圧倒的な存在感やダンスパフォーマンスが、これまでのアイドルの定義を良い意味でぶち壊した感じでとても衝撃的です。スイッチが入った瞬間の彼女のある種狂気的なパフォーマンス姿は、特に現代の閉塞感のある世の中で燻り続ける若者たちの心の奥底の叫びを代弁しているかのようで、MVを観ているだけでかなり引き込まれていきます。そんな彼女たちの姿も目を見張るものがありますが、私としては、もう一方で秋元康氏の楽曲中の歌詞の方に目がいってしまいます。非常にメッセージ性が強く、曲調もロック系で重いものがあり、まだ麗若い彼女達が、どれだけ歌詞を理解してるんだろうと思うほどです。
そもそも、恋愛ご法度の「アイドル」が恋愛ソングを歌うだけでおかしな話ではあるのですが、ひと昔前の「SPEED」じゃないですが、小学生が大人の恋愛を歌うということに違和感があって、当時同年代の私はあまり好みませんでしたが、人気は爆発的でした。
「欅坂」の人気の秘訣も、そのギャップにあるのではないかと思っています。
当時中学生の平手ちゃんをセンターにし、少女達には似つかわないようなロックで重い歌詞やメッセージ、そして激し過ぎるダンスだからこそ、より注目を浴びたのだろうと思います。
そんな「欅坂46」ですが、ではなぜ故に、神・冨樫がファンになり、コンサートに花を送り、ライブに通い、人気漫画の作中でネタにまでする程好きになった理由は一体なんでしょうか?
もう一歩踏み込んで、その理由を明らかにしていきます。
欅坂46と冨樫義博を結ぶもの
秋元康が鍵!?
前述した通り、「欅坂46」をプロデュースしているのは秋元康氏です。
古くはおニャン子倶楽部をプロデュースしたり、美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」の作詞もしたり、とんねるずの曲を作詞したりと、若い頃からその才能を爆発させています。
国民的アイドル「AKB48」を生み出したのは言うまでもありませんが、何より、CDが売れなくなる時代を見越して、「握手券」を付けたことで、軒並みCDが売れずに不況の波に飲み込まれる音楽業界とは裏腹に、今ではCDの売上は一人勝ちとも言えます。まあ、賛否両論(否の方が大きいでしょうが)ありますが、先見の明がある秋元氏の戦略勝ちという他にありません。所詮、売れたモン勝ちの世界ですからね。AKB戦略が成功したことで、SKEやMNBなど勢力を拡大し、乃木坂、欅坂という別派の坂道グループまで生み出しました。
おニャン子にしろAKBにしろ、アイドル時代を築いたのは間違いありませんね。
秋元氏がどこまでのビジョンを描いているのかはわかりませんが、少なくとも現時点で言えることは、AKB48から始まった道は、「欅坂46」に続いてきた道であり、秋元氏がやりたかったことの一つではないかと思うのです。
つまり、王道アイドルを目指すAKBがいて、AKBのライバルとしての、顔面偏差値の高い乃木坂が生まれ、ある意味、光と影のような、そのアンチテーゼともいうべき、坂道グループとして「欅坂46」に至るわけです。欅坂は、AKBや乃木坂とは一線を画す存在に思えてなりません。
良く聞く音楽あるあるですが、比較的露出度の高い楽曲の1番には作家の表向き(大衆向き)の歌詞を、2番には作者の本音(大衆の隠れた本音)を埋め込むということがあるように、秋元氏が主張したいことを、既に出来上がったAKBではなく、ライバルとして生み出した乃木坂でもなく、最も若く、最も似つかわない欅坂に歌わせることで、ギャップを生み出し、本当に語りたい本心をうまくカモフラージュしたのではないかと思うのです。
最もらしい人が最もらしいことを言うと、それはわかりやすいですが、意外と伝わらないものです。敢えて、らしくない人に歌わせることで、思いもよらない効果を与えられたりします。
こういった手の込んだやり方をしている所が、秋元康氏が「リアルジョーカー」たる所以であり、これは冨樫の作風と被るところがありますよね。
そのような秋元氏の本心が「鍵」となり、リアルジョーカー同士が引き合う形で、冨樫義博と欅坂46を結びつけたのだと思います。
ところで、間違いには気付きましたか!?
上記に掲載した写真は、秋元康氏ではなく、タイムマシーン3号の関太さんでした(笑)本物はコチラ
リアルジョーカー
ハンターハンター特集でも取り上げてきましたが、ジンやパリストンと言う「ジョーカーキャラ」がいますが、これだけ綿密にジョーカーを描けるのは、冨樫が「リアルジョーカー」であるからです(連載の厳しい少年ジャンプで堂々と休載できるところからも覗えますねww)。
おそらくですが、意図的に欅坂を生み出した「リアルジョーカー」である秋元康氏と冨樫は、「リアルジョーカー同士」な訳です。
それはジンとパリストンとの関係のように、ジョーカー同士だからこそ惹かれ合い認め合うものがあると思うのです。
ハンターハンターの作中でもそうですが、ジョーカーを動かせるのはジョーカーしかいません。なので、どれだけノーマルな民衆が「冨樫働け!」「冨樫仕事しろ!」と言った所で、ジョーカーを動かす事はできないのです。言うだけで無駄なんですね。残念でした(笑)
そういう意味では、ジョーカー秋元氏が仕掛けた戦略に、ジョーカー冨樫が反応したというのが、私の見解であり、冨樫義博が欅坂46にハマったということに妙に納得できたことでした。
ジョーカー同士
ここでは、冨樫と秋元氏の二人は、敵対する関係ではなく、秋元氏が冨樫をどう感じているかはわかりませんが、少なくとも冨樫は秋元氏のジョーカーっぷりに反応しています。
冨樫が「リアルジョーカー」であることは、HUNTER×HUNTERを見てわかるものでしたが、秋元康氏が「リアルジョーカー」であったことは、今回の疑問から発見したものでした。
ちなみに、私の言う「ジョーカー」とは、W杯でケイスケホンダが言われていた、「切札」という意味合いの「ジョーカー」ではありません。
一言で説明できるものではありませんが、良くも悪くも、したたかで、自由で、誰からの支配も受けないような存在のことを言います。詳しくは、HUNTER×HUNTER特集第9弾のコラムをご覧ください!
冨樫はもちろんですが、秋元康氏も、思い返せば、これだけ長い期間に渡り大衆を巻き込み、良い意味で世間を振り回す企画を次々プロデュースし、ある種のフィクサーやクイーンメーカーとして君臨しているのは、間違いなく「リアルジョーカー」だと言えます。
秋元康は魔術師?!
これは、このサイトの共同運営者であり、古今東西の神話研究家でもある「カミィ」さんが、また私とは違う観点で、ユニークな視点で秋元康像を定義しています。
簡単に要約すると、1980年代後半から秋元氏の芸能界での仕掛けをよく観察すると、彼は「神話の原理」や「社会心理学」をかなり熟知していて、それを良い意味での大衆扇動に使うことで、多くの人々を巻き込み、夢中にさせる手法に長けている、ある意味「魔術師」的な存在でもあるということです。
この辺も今度、カミィさんと対談形式で語る機会を設けて、より深く探求していきたいと思っています!
HUNTER×HUNTER特集おまけのまとめ
というわけで今回は、ハンターハンター繋がりから、欅坂46についても述べて来ましたが、今後HUNTER×HUNTERのネタになる所があるので、ハンター信者は、ぜひ欅坂もチェックしてみたら面白そうですね。そして、もう1人の「リアルジョーカー」秋元氏が、今後どのようなことを仕掛けてくるのか、そういう所にも注目していきたいと思います。
そして、今回も10話分(単行本1巻分)の連載が終わったら、また休載に入るのは、冨樫の念能力の「制約と誓約」により予想されますが、(笑)この休載を解除(除念)するには、「欅坂46」の力が必要不可欠です。
ぜひとも、欅坂46の今後の活躍を期待したいですね!
結局、HUNTER×HUNTER特集は第11弾にまでの大作となりましたが、改めて見返して見ると、その時には気付かないような発見が沢山あり、また理解も深まったことで、より感動が大きくなりました。
コラムを読んでいただいた方も、ぜひもう一度「HUNTER×HUNTER」を見返して頂くと、新たな発見や感動が隠されているかもしれませんよ!?
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