コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 劇場版公開記念! 第1弾

コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命- 劇場版公開記念! 第1弾

 

私の大好きなドラマ『コード・ブルー』が7年ぶりに続編が描かれ、そしていよいよ十年の集大成として、劇場版が公開されました。

今回は趣向を変えて、私の独断と偏見により(笑)、神アニメではなく、神ドラマである「コード・ブルー」を第1弾、第2弾に分けて紹介していきます!

 

コード・ブルーをざっくり言うと

ドクターヘリによる救急救命の現場で、若いフェロー(見習い)達が、壮絶な生死の狭間で、そこにいる人々の家族や大切な人を失うという現実に直面し、また九死に一生を得て救出された人々の姿を目にすることで、命の儚さや重さと向き合い、成長していく物語。

 

コード・ブルーのあらすじ

コード・ブルー 1stシーズン

難易度の高い症例が集まるという、翔陽大学北部病院救命救急センター(翔北)にやってきたフェローの4人。ドクターヘリに乗って現場に駆けつける「フライトドクター」を目指し、ライバル心剥き出しで切磋琢磨していく。

まだまだドクターとしての腕は未熟で、やったことのない処置をしまくったり、現場でパニクったり、判断できなかったり、AEDの起動時に患者に触れて一時心肺停止になるフェローがいたりと、問題児だらけである。

野心とは裏腹に、己の無力さを味わいながらも、患者と向き合い、家族と向き合い、仲間と向き合い、自分と向き合い、成長していくのだった。

その眼に映る患者とその家族の姿こそが、このドラマの感動の源泉である。

現場には危険が付き纏うもの。ある現場に飛んだ白石と黒田。現場の安全確認ができていない場所へ足を踏み入れてしまう。止めきれずに追う黒田が注意している所に鉄骨が落ちてきてしまう。白石を庇い下敷きになった黒田は、腕が挟まれ抜け出せない。立ち尽くす白石の元に藍沢が駆けつける。しかし、助けるためには腕を切断しなければならない。黒田の指示もあり、藍沢は一縷の望みをかけて腕を切断する。手術で腕は繋がったものの、医師の命である腕は失われた。

トンネルでの大事故が起き、総動員で現場に向かう。これまでドクターヘリに乗れなかった藤川は、またも黒田の指示はないが、真剣な眼差しで直訴し、ついに現場にフライトするのだった。凄惨な現場で、助からない命も多い中、ある助かった女性の夫を助ける為、フェローが一丸となって治療していた。ところが、危険があり避難を指示される。安全確認され戻った時には、もう助けられる命はないかもしれないと、白石が治療を強行する。10分という制限を設け、全員で治療を行い、無事命を助けることができた。

「何の為に医者をやっているのか?」

現場に行くフライトドクターには、常に危険が伴うもの・・・医師が怪我をしない指導を徹底すると同時に、5人は10日間の謹慎となるのだった。

 

コード・ブルーSP

10日間の謹慎が明け5人が復帰するも、そこに黒田の姿はない。そんな中、列車の脱線事故が発生し、再び凄惨な現場に赴く。そこでも多くの要救助者と向き合う。手に負えないような患者が多い中、ニュースを聞きつけて駆けつけた黒田がサポートする。まだフライトが2回目の藤川も立派に治療し、そこで初出動の救命士と出会い、励ましながら共に患者を救うのだった。

そんな中、列車が揺れたことで、緋山が落下してしまうが、現場が落ち着くまで気付かれなかった。

発見したのは黒田だったが、既に心停止していた。どれだけ心停止いていたかわからないが、蘇生により無事助けることができ、翌日には目を覚ました。後遺症が心配されたが、大きな後遺症はなく、医者を続けられるのだった。病院を出て行く黒田に、フェロー達は挨拶をする。「お前達は最低だ」と相変わらずの厳しい言葉だが、確かに黒田イズムはフェロー達に受け継がれるのだった。

コード・ブルー 2ndシーズン

黒田の後任として、橘(翔北の先輩であり、三井の元旦那)が赴任し、フェロー卒業に向けて、さらに腕を磨く。黒田の腕を切り落とすことになった藍沢は、「名医とは何か」を考え直させられ、おばあちゃんが認知症から回復したことで、母の死の真相を知り、父と向き合うことにもなった。

白石は、黒田の腕を奪ってしまった責任感と、黒田に言われた「誰よりもヘリに乗れ!」という言葉を胸に、休みも返上してヘリに乗り続けるが、無理しすぎてミスもしてしまう。そして、がんを患う父とも向き合っていく。

緋山は大きな後遺症はないものの、気管支に不安を抱え、またライバルに後れをとり焦りもあった。脳死判定となった少年を担当し、少年の母に寄り添い、母の願いである「この手で抱きしめたい」という思いを尊重し、意思確認であるDNRオーダーを取らずに、延命装置を外すのだった。

母は涙して抱きしめたものの、彼女の兄は、それは医療過誤だと主張し、奇しくも尊敬する三井のように、訴訟問題に発展してしまう。緋山の思いが伝わり解決したものの、それ以降患者が怖くなり、医者を辞めようとまで悩み、医者としてのあり方と向き合う。

藤川は、黒田チルドレンとして、髭を生やし、腕を磨き続ける。密かに冴島を思うも、その距離は中々縮まらない。フェローを無事卒業するも、手放しで喜べるものではなく、より一層気を引き締めるのだった。冴島は、重度の障害を持つ彼と向き合う。限られた時間を、どのように向き合い過ごすのか。

ドクター緊急救命を築いた田所部長が倒れてしまい、病院をあげて治療に向かう。無事成功し、目が覚めた田所は、緋山にメッセージを伝える。

「私も遠回りしてきた。遠回りすることも悪いことじゃない。」

その言葉で、フェロー卒業が遅れてしまった緋山は、現状を受け入れ、遠回りしながらも医師の道を進むのだった。

2ndのシーズンの最後は、飛行機の墜落事故が起こってしまう。その飛行機には白石の父が乗っており、白石は気が気じゃないなか現場に向かう。父の所在が分からず、治療をする中で、怪我をしながらも懸命に治療する父の姿があった。娘の制止を振り切り、親子で治療をするのだった。

白石でも気付かない変化に父は気付き、改めて医師としての父への尊敬を抱く。奇しくも、父と共に治療する事になったのは、父としてはこの上なく嬉しかった事でしょう。この親子のシーンは見逃せません。

他にも、息子を見捨てて逃げた父と、その息子を診る藍沢が、その子の命を助けるために脚を切断しなければならないという状況になる。しかし、息子はあまりの辛さに自ら命を諦めようとする。何とか父に励ますよう連れてくるが、息子を捨てて逃げたことに罪悪感がある父に、藍沢は、

「あなたの気持ちはどうでもいい。息子さんは命を諦めようとしている。人は一人では命を大切にしない。片足を失った後、あなたが支えなければいけない。」

と諭す。父と向き合えた藍沢だから言えた言葉だった。

藤川と共に患者を救った救命士もこの現場に入っていたのだが、首に機材が刺さり致命傷を追う。責任を感じ、搬送は後回しにするようにお願いし、それまで動かないようにしてヘリで搬送されたが、病院に着く直前、容体が急変し亡くなってしまう。

救えたはずの患者を救えなかった藤川は、フェローを卒業はできたが、フライトドクターになってもどうしても助けられない患者はいるということを受け入れ、覚悟をもってフライトドクターになることを、黒田に伝えるのだった。

2ndシーズンは、フェローの成長が大きく、感動するシーンも多いです。

個人的には2ndシーズンが一番好きで、感動も大きいですね。フェローの成長と、自分と向き合い、家族と向き合い、患者と向き合う姿は、とにかく感動です!

 

コード・ブルー 3rdシーズン

7年振りの続編はフェローだった主役たちが成長し、立派な姿になって帰って来ました。『コード・ブルー』 の世界でみんなは生きていたんだなぁという実感や、喜びがありました。

主役の5人が指導者として、フェロー三人とフライトナース見習いを合わせた4人を育てていく。黒田に「お前達は最低だ」と言われていた4人だが、それとは違う意味でこの4人はどうしようもなかった。冷めきっていてやる気が感じられない名取、向上心はあるもの、なよっとしていて頼りない灰谷、ファッションに拘り人任せな横峯、自意識が高く人を見下している雪村。人数はいても、判断を任せられるシニアドクターが少なく、回っていない救命に、藍沢と緋山を呼び戻し、新たな救命がスタートするのだった。
それぞれ指導の仕方が違い、特に藍沢と白石はぶつかるものの、チームは徐々に一つにまとまっていく。

 

フェローの成長

藍沢の無茶振り

藍沢と横峯が担当した現場で、3人の患者がいた。藍沢は、全ての判断を横峯にさせるよう指示する。戸惑いながら藍沢に確認しようとするも、冷たくあしらう。逃げ場がなくなった横峯は、患者と向き合う。冷静に判断し搬送の指示をして初めて藍沢はアドバイスを下した。

横峯の指示で周りは動き、その結果皆無事に搬送できて、藍沢は冷静に横峯に対し、できてない所を指摘するが、何より、できていた判断に対し「よくやった」と初めて褒めるのだった。白石と揉めていた指導方針も、かつて黒田の厳しい指導を思い出し、口は悪いが心は優しいのだと、藍沢の指導も認めるようになった。

ドクターヘリの墜落

あるフライトで、患者が危険な状態になったと聞き、禁止されているのにも関わらず、機長に急ぐよう灰谷が進言してしまう。それにより、ドクターヘリは墜落してしまい、皆無事だったものの、数日の間、ドクターヘリはストップしてしまう。その現場では、結婚式に向う途中の夫婦が事故に遭い、夫を助けられなかった。その責任を感じた灰原は自分を追い込んでしまう。PTSDを発症し、ヘリにも乗れなくなってしまった。

二次感染の危機

緋山と名取が担当した現場で、名取が患者に針した時に動かれてその針が緋山を傷つけてしまう。その患者は、異常に出血をし、程なくして亡くなったが、緋山も感染している恐れがあり隔離された。そこで、白石は緋山と向き合い、お互いを必要とすることを実感し、友情は深まる。名取も、淡々としていたものの、自分の責任によって指導医が亡くなってしまったら、という不安は抱えていた。結局緋山は無事だったものの、名取は初めて感情的に涙をながすのだった。

新人の4人にそれぞれ中心になるエピソードがありましたが、できるならもっとキャラの背景が描かれるとよかったなと感じてしまいます。どうしても主役5人に比べると、入り込めない部分があるので、それが3rdシーズンの物足りない所のように感じます。

冴島命の危機

白石、灰原、冴島が向かった現場から帰る際、患者が嘔吐してしまい、その匂いを嗅いだ冴島が倒れてしまう。患者か服毒した「シアン」によるものだった。冴島は妊娠しており、フライトナースを続けるか悩んでいた時のことだったが、藤川が見守る中目が覚めた時、最初に思い浮かんだのは「赤ちゃん」だった。7年前に恋人を失い、今は藤川という大切な存在がいるが、このことでお互いが向き合い、子供を優先し、フライトナースを降りることにした。しかし後日、突然のお腹の痛みから出血し、緊急出産をすることになるが、胎児は助からず流産してしまう。目が覚めて食べたご飯の味がおいしかった。これほど切ない美味しいご飯は過去ないでしょう。

冴島は、昔の彼と赤ちゃんという大切な存在を二人失ってしまった。もっと早くヘリを降りていればと自分を責める冴島に掛ける言葉のない藤川だったが、藤川らしく、明るく冴島に寄り添い、支えるのだった。

 

「移植」がテーマの一つ

橘の息子が心臓に疾患があり、移植をしなければ生きられない状態だった。その移植を巡り、移植する為には様々な条件があり、また難しさを描いていた。緋山が担当していた高校生の男子も脳死判定になり、臓器提供することになったが、そういった「臓器移植」についてじっくりと描いています。橘の息子も移植して命は助かるが、そこで描かれる親子関係にも、考えさせれらました。

地下鉄崩落事故

3rdシーズン最後の現場は、開通前の地下鉄の崩落事故だった。治療中、二次災害でまた天井が崩落してしまうが、藤川が子供を助けるために岩盤の下敷きになり身動きが取れなくなる。他のドクターは無事だったものの、藤川救出に向けて、藍沢と冴島が駆けつける。救出困難により脚を切断する可能性もある状態だったが、機転を利かして、なんとか無事に助け出した。以前は黒田の腕を切断したが、今回は無事に救出できるだけの腕もあり、成長した所を見せつけてくれた。

藤川は、冴島の不安を解消するために、整形外科に異動することを決めるが、冴島は、藤川の本音を尊重し、共に歩むことを決断する。その思いを受け止め、藤川は脚を引きずりながらも救命の現場に復帰するのだった。そして、藍沢は脳外科のトロント行きが決まり、緋山は周産期医療センターの医局長になることがそれぞれ決まった。今のチームで活動できるのも、わずかとなるのだった。

 

コード・ブルーの魅力 その①〜登場キャラ〜

主要キャスト

コード・ブルーの魅力の1つである、キャストを紹介していきます。

藍沢耕作(山P)

主要5人の中でも中心人物。冷静沈着でフェローの中では一番腕が立つ。初回のフライトでも、即座に腕を切断する判断をするなど、フェローとは思えない判断力があるが、経験に基づいたものではなく、信頼もされるが心配もされる。
「名医」を目指し、外科医としての腕を磨くことを第一に、笑顔も見せず、ひたすらに突き進む。

その裏には、お婆ちゃんの存在があった。母は早くに亡くなり、お婆ちゃんに育てられた藍沢は、お婆ちゃんを安心させたくて、早く一人前のドクターになることが目標でもあった。
ところが、お婆ちゃんが怪我をして入院することになったのだが、認知症で目の前の藍沢のことには気付かない。
ただ、子供の頃の藍沢のことはいつも思っていて、ある時お菓子を買い行くのだが、お婆ちゃんは、頑張ってる藍沢に食べさせたくて手には持ちきらないほどのお菓子を買うのだった。その姿を見て、初めて涙を見せる藍沢だった。

実は誰よりも患者を助けたいと思っている。それは、お婆ちゃんが育ててくれた恩があったからだと言える。

黒田が事故に巻き込まれ、腕を切断した藍沢は深く悩む。ただ患者を治し、外科医としての腕を磨くことが名医への道だと思っていたが、わからなくなる。「その答えは現場にしかないんだろうな。」と、黒田の言葉を受け止め、とにかく可能な限り現場に出て腕を磨くと共に、患者の大切な人の為にも患者と向き合うのだった。

フェローを卒業した後は、脳外科に所属し、海外留学を任されるほどまでに成長する。
3rdシーズンでは、白石率いる救命に指導医として帰ってきた。その姿は黒田先生を思わせるような厳しいものだった。彼らが厳しい中で育てられたように、藍沢の厳しさもまた、フェローたちを育てるのだった。

白石恵(ガッキー)

頭でっかちで知識はフェローの中でもNo. 1。しかし経験が少なく、過酷な現場の中でパニックになってしまい、判断できずに自分の無力さを思い知る。表面的な優しさはあるが、空気は読めない。チームワークを大切にし、フェローはもちろん、フライトナースの冴島とも仲良くしようと接するが、プライドが高い冴島にメンタルを切り刻まれる。

知識がある分、経験を重ねることで、着実に成長していくが、ある現場で黒田と同行した時に、安全確認を怠り危険場所に立ち入ったことで、事故が起き、黒田を巻き込んでしまう。
立ちすくむ白石の前に、駆けつけた藍沢によって、名外科医の右腕を切断することになった。

自分のせいで黒田の腕を切断させたと自分を責め、医者の道を諦めようとするが、仲間はそれを許さない。悩んでる暇がないくらい仕事をさせたり、愚痴の相手がいなくなると緋山に言われたり、何より黒田から「誰よりも多く飛べ」と言う言葉を残され、休みを返上してフライトに行くのだった。

現場では手の施しようがない患者もいる。家族は助けてほしいに決まっているが、治る患者を優先するのが、救命のルールである。時には、「あなたは鬼?」と言われることもあり、憎まれることもあるが、黒田先生の姿を見ていた白石は、まさに心を鬼にして、患者の家族と向き合うのだった。そういった経験によって、3rdシーズンでは、救命をまとめるリーダーへと成長する。
ちなみに、2ndシーズンのガッキーが一番可愛いので、要注目です!(笑)

白石には父との葛藤もあり、尊敬しているからこそ、医療ではなく講演会に勤しむ父を認められないでいた。しかしその裏には、父は癌に侵され、先が短く、今の自分にできることを精一杯していたのだ。その事実を知り、白石は父を理解することができた。

3rdシーズンでは、救命のチームリーダーとしてフェローを育てるのだが、中々上手くいかない。藍沢、緋山が復活し、色々ぶつかりながらも黒田チームとは違う白石チームを築いていく。

緋山美帆子(戸田恵梨香)

負けず嫌いの野心家で、とにかく難しい症例の患者を狙う。思ったことをズバズバ言える性格で、ズボラな所がある。
最初の頃は、現場に駆けつけても判断できなかったり、ミスをすることもあった。
気が強い性格だが、その裏には患者に寄り添い、些細な変化を見逃さないところもあった。
憎まれ口は叩くものの、それは姉御肌によるもので、実は誰よりも優しく患者に寄り添う。2ndシーズンではその性格が元で、脳死の子を持つ母との訴訟問題にまで発展してしまう。DNRオーダーの書類に、サインをしてもらう前に、救命装置を外したからだ。それは、母に最愛の子供の死を認めさせること。そんな残酷なことはできなかった。

患者に寄り添い過ぎた結果、緋山は医者を辞めようと苦しむが、今度は仲間が緋山を支えるのだった。

1stシーズンと2ndシーズンの間に放送されたSPドラマでは、列車事故現場で二次災害に巻き込まれて心停止してしまう。一命は取り止めるも、傷は残ってしまい、治るまで時間がかかってしまう。他のフェローに遅れをとる焦りや、怪我による発作への不安を抱えながら努力するものの、訴訟問題と合わせて、フェローの卒業は1人取り残されてしまい、プライドが傷つく緋山だったが、「遠回りすることも悪いことじゃない」と部長に諭され、それも乗り越える。

3rdシーズンでは産婦人科から救命に復活し、厳しくも優しい指導医として仲間であり親友の白石を支える。命の危機に瀕した怪我の痕も、隠すことなく過ごせているのは、7年の月日で完全に乗り越えたんだなぁと感慨深く感じました。白石の家に居候し、色々ぶつかるも二人の友情は深まっていく。また、ある患者との恋もあり、賛否両論あるものの、うまく展開させてのではないかと思います。

ちなみに、緋山も2ndシーズンが一番可愛いので、要注目です(笑)

藤川一男(浅利陽介)

フェロー4人の中では一番の落ちこぼれ。そのくせ見栄っ張りで口だけは達者。お調子者で噂好きな藤川は、人が良く、患者とは仲良くなれるものの、外科医としての腕は劣る。早くから、黒田に「お前は救命には向いてない。早く次を探せ。」と戦力外を突きつけられる。

こう見えても、地元の田舎では神童と言われ、藤川家の誇りで母はいつも見守っていた。患者にAEDを作動した時、間が悪く患者に触れてしまい、感電して心停止してしまう。事なきを得たものの、入院することになるが、そんな不甲斐ない自分を母に見られ、強く八つ当たりしてしまう。それでも母は優しく見守り、意見箱に「藤川先生は素敵なドクターです。立派なフライトドクターになれると思います。」と投書し、それを読んだ藤川は号泣するのだった。

心機一転した藤川は、黒田に「次の病院は決まったか?」と言われた時、「俺にはここしかないんだ!」と答える。その心意気に「勝手にしろぉ。」と答える黒田だった。

無事フライトドクターになれた藤川も、3rdシーズンでは立派なリーダーを務めていた。そして、想い続けていた冴島と同棲しており、一番の成長したキャラと言える。
3rdシーズンの最終回では、崩落事故に巻き込まれてしまい、脚を切断するかという状態になってしまうが、一番信頼している藍沢によって、助けられるのだった。

冴島はるか(比嘉愛未)

フェローが配属される前からフライトナースとして活躍していた優秀な看護師。気が強くプライドが高い為、「医者」というだけで偉そうにしているフェローを下に見ている。元々医者の家系で、自分だけ医者になれなかった負い目もあり、仲良くしようとしてくる白石にはキツく当たっていたが、成長していくと共に、フェローとも徐々に信頼を築いていく。

冴島には障害を持った彼(田沢)がいたが、仕事にやりがいを持つ冴島にとって、彼を支え、介護する事は重荷だった。元々大学の先輩で恋人になったのだが、自殺を図ったりと、耐えられなくなり距離を置くことにする。しかし、距離を置く事で、彼の大切さを知る。なぜもっと優しくできなかったのか。なぜもっと・・・という思いが溢れる。以前に彼からもらったブローチを初めて付けてお見舞いに行った時、喜ぶ彼を見て、なぜこんなこともしてあげられなかったのか、と自分を責める。

いよいよその時が来た時、ホットラインが鳴り冴島はヘリに乗る。しかし病院に戻る前に彼は亡くなっていた。沢山の友人に親しまれ、その別れを惜しむのだが、冴島には大きな後悔が残った。時折彼からの留守電を聞いたり、それで珍しくミスをすることもあったり、中々現実が受け入れられない。それでも仲間のおかげで少しずつ、顔を上げ、前を向いていくのだった。

3rdシーズンでは、そんな冴島を藤川は想いを寄せ支え続けた7年の間に、付き合い同棲していた。子供ができ、仕事を続けるか結婚してヘリを降りるか悩むも、藤川の煮え切らない態度が気に食わない。そんな折、シアン騒ぎで倒れたのをきっかけにヘリを降りるも、流産してしまう。7年前に失った大切な人に続き、もう一人、愛する存在を失ってしまった。そんな冴島を藤川は支えるのだが、冴島にとって、大切な人を失うことは恐怖になり、藤川にもヘリを降り、救命から異動するように言うのだった。そんな不安が的中し、藤川が崩落事故に巻き込まれ、フライトナースとして藍沢と共に藤川を助ける。冴島の言う通り、整形外科に異動を決意する藤川とこんな会話をする。「どうして俺を選んでくれたの?」「田沢(元彼)は、彼が前を歩き、私が付いていくような関係だった。でもあなたは、一緒に歩いてくれて、私の隣にいてくれる。だから、あなたが選んだ道を、一緒に歩きたい。」と。その言葉を聞いて、藤川は救命に復帰するのだった。

作中一番不幸なことが起きたキャラとも言えますが、藤川と結ばれたことは救いですね。一番幸せになってほしいと思わせるキャラです。

黒田(ギバちゃん)

救命の現場トップであり指導医。ドクターヘリによる救命を立ち上げ、家庭を顧みず医療に励んできたバツイチ子持ち。口癖は「その通りだぁ。」
笑顔を見せることなく、誰よりも厳しい。褒めることはほとんどなく、フェローが成長していく中での「よくやったぁ。」という言葉は、フェローの何よりの励みになった。

白石と同行した現場で、白石を庇い事故に巻き込まれ、腕を切断することになる。腕は繋がったものの、外科医としの命は絶たれてしまった。
そんな矢先、最愛の息子が事故に会い搬送される。元妻には「こんな時に何やってるの!あなたドクターでしょ!何の為に医者を続けてきたの!」と責められる。しかし、腕が動かない黒田に言えることはない。
腕は使えないものの、手術に入り、できる限りのことをし、息子を助けられた。黒田のことを内緒にしていた元妻だが、帰り際、父であることを告げたのだった。

黒田の腕を切断し、名医が何かを分からなくなった藍沢に、

「お前が腕を切断してくれたことで、俺は家族と向き合うことができた。救命にできることは、命を数分引き延ばすことしかないかもしれん。だが、その数分に価値はある、と俺は思う。」

と声をかけるのだった。
外科医の命を失ってでも、少しでも長く生きることに意味があり、価値があるという、重い言葉だった。

SPドラマでは、アメリカに行く2人を見送りに成田へ向かう途中、列車事故のニュースを聞き、すぐさま現場に駆けつけ、可能な限りの治療を施し、フェロー達を支える。
その後、病院を後にするのだが、3rdシーズンには登場せず、物足りなさを感じた。果たして劇場版には出演するのでしょうか。

三井環奈(りょう)

シニアドクター。自分にタイプが似ている緋山を気にかける。訴訟問題を抱えており、解決に至るが、それも見所の一つ。優しくも厳しい先輩である。3rdシーズンでは、心臓に難病を抱えた息子のために、救命を去り治療に専念する。そして少しケバくなる(笑)

森本忠士(勝村政信)

シニアドクター。藤川のようなタイプで、救命のムードメーカー。お調子者ではあるが、時折本質を突く言葉を吐く。救命の重苦しい現場の潤滑油のようなで、必要不可欠な存在。CSの轟木に恋しているが、中々振り向いてくれない。空いた時間はCSの場所が溜まり場になっており、大抵そこにいる(笑)。「救命の世界に『もしも』は存在しない」という信念の元、救命医をしている。3rdシーズンには登場せず、劇場版には登場するのだろうか。

橘啓輔(椎名桔平)

2ndシーズンから登場。黒田に変わって赴任し、フェローの卒業認定を審査する。三井の元旦那だがチャラい所があり、緋山を誘ったりもする。救命では救えない命も多く、いちいち死に寄り添っていては医者はできない。救えないものは救えないと割り切り、ドライに見えるが、それは誰よりも優しく患者に寄り添う医師だったからこその処世術だった。新生児を任された時、死ぬとわかった上で腕を磨くために延命措置をさせられた。程なくして新生児は亡くなるが、無理やり延命して苦しめたことを、謝るしかなかった。そういった経験から、割り切れる強さというのか、冷たさを身につけるしかなかったのだ。そんな立場だからこそ、患者に寄り添いすぎ苦しむ緋山のフォローができたのでしょう。

3rdシーズンでは、三井と寄りを戻すも、息子が心臓に疾患があり、機械をつけなければ生きられない体になっていた。息子を助けるには移植しか方法がないが、中々チャンスは巡ってこない。そんな瀬戸際で、ついにチャンスが巡ってくる。しかし、息子は「移植は受けない」と断るのだった。尊敬する医者の父が、人の死を待つことに耐えられなかったのだ。断れば、息子は死ぬ。息子の意思に反して、強引に移植を受けさせる。それは、息子が「生きたい」という思いより、自分が「生きていてほしい」という思いを優先させたからだ。救命医は、救える命を救うのが仕事。だからこその息子の思いであり、医師として、父として、強引にでも生きさせた。生きることの重さを知るからだった。

名取颯馬(有岡大貴)

医者の名家に育つサラブレッドで、フェローの中では一番技術は高いものの、覚めた性格で、やる気はあまり感じられない。主に緋山が指導するが、真逆なタイプで、指導は苦労する。

灰谷俊平(成田凌)

唯一自分の為ではなく人の為に医者になった。優しすぎる為、助けられなかったことを自分のせいにしてしまい、自殺を図ってしまう。一生懸命だが、なよっとしていて頼りないものの、洞察力はフェローの中では一番。主な指導医は白石。

横峯あかり(新木優子)

おしゃれに気を使うピンク好きで、大事なところは人任せ。『救命病棟24時』を見て医者になったからか、信念や向上心はあまり感じられない。主に藍沢が指導医を勤め、厳しくされるが、少しずつやる気を見せて成長していく。

雪村双葉(馬場ふみか)

フライトナースを目指す。家庭に問題を抱えており、一人で生きていく為に看護師になった。めったに笑うことはない。自意識が高く、すぐに冴島のようになれると思っているが、現場の数を踏む度にその差を感じる。様々な経験を通して成長していく。

コード・ブルー 第1弾まとめ

すでに大人気作ではありますが、改めて神ドラマであるコード・ブルーの魅力をお伝えしてきました。

第1弾は、1st〜3rdシーズンのあらすじと、出演キャラを中心にお送りしました。コード・ブルーの魅力は、大きく分けてキャラの魅力、ストーリーにあります。

第2弾では、ストーリーを中心に、もっとマニアックに踏み込んでお送りしてまいります。

 



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