いぬやしき まだまだ間に合う話題のSF青春アニメ

いぬやしき まだまだ間に合う話題のSF青春アニメ

 

原作は『イブニング』に掲載されていた漫画で、全10巻の完結している作品です。現在「ノイタミナ枠」で放送中です。

また、実写映画化も決定しており、主人公の犬屋敷壱郎を演じるのは、とんねるずのノリさん!そして、もう一人の主人公・獅子神皓を演じるのは、佐藤健くん。ノリさんなら期待大だが、ちょっと格好よすぎる感はあります(笑)きっと、ノリさん独特の演技力によって、いい感じになるとは思いますが、もっと弱々しい人の方が、哀愁が強まって、キャラに合う気がします。
また、佐藤健くんは、あまり悪役をやっていないので、新しい一面が見られそうで、女性は必見です!

犬屋敷壱郎役の木梨憲武さんと獅子神皓役の佐藤健くん

 

さて今回は、今までと違い、完結した作品ではなく、放送中でオススメの作品を紹介していきますので、気になった方はまだ間に合います!ぜひぜひチェックしてみて頂きたいので、ネタバレしない程度に魅力を紹介していきます!!

いぬやしきを虹見式で採点すると・・・

虹見式・六性図    
①キャラクターの魅力 13
②ストーリー 14
③声 優 10
④主題歌 / BGM 12
⑤キャラデザイン / 作画 12
⑥感動度 22
合 計 83

まだアニメが終了していないので、暫定になりますが、83ポイントと高ポイントになりました。やはり、キャラの魅力とストーリーが高ポイントになりました。また、感動度も高くなっています。衝撃な展開や感動が予想されますが、終了時点ではポイントが変わることもあるかもしれません。まだまだ続きが楽しみです!

いぬやしきのざっくりストーリー

機械化してしまった、冴えないじいちゃんが主人公で、一緒に機械化してしまった若者と対決していくお話。

3話までのあらすじPVがコチラ↓

https://www.youtube.com/watch?v=MSgG2X48Igw

いぬやしきの見所

鬼才・奥浩哉による作品

『いぬやしき』の作者は『GANTZ』や『変ーHENー』などで有名な奥浩哉氏。
独特な世界観や設定で、奥浩哉作品のファンは「信者」と言われるほど濃ゆい作品だと言えます。

代表作はやはり『GANTZ』だと思いますが、宇宙を巻き込むSF作品が得意なのか、今回の『いぬやしき』も宇宙絡みではあるものの、『GANTZ』ほど過激な内容ではなく、哀愁と鬱展開と感動が強い作品だと言えます。

『GANTZ』は意味不明なところもありましたがそれも面白かったものの、回を進めるごとにどんどんわかりにくくなったり、結末に至っては賛否両論です。
それでも、アニメは第2期まで放送され、実写映画も前・後編の二部作で公開された大人気作品と言えます。

あとは、『GANTZ』ではエロ表現も強かったのが、『いぬやしき』はそんなに多くない(全くなくはない(笑))ので、女性にも見やすくなっているのではないかと思います。

しかしこれが、奥浩哉氏の描く女性は綺麗でエロいんですよねー(笑)それも人気の大きな要因の1つなのは間違いないでしょう(笑)

犬屋敷麻里の声優は、最近何かと話題の上原すみれというのも、またナイスなチョイスだと思います。

※娘の犬屋敷麻理

おじいちゃんが主人公という斬新な設定

厳密にはおじいちゃんではなく、58歳のお父さんの犬屋敷壱郎(この名字がタイトルになっている。決して犬がたくさん住んでいる家のことではない(笑))。

犬屋敷さんは、実写で言うなら温水洋一さんとか、加藤ひふみんのような感じで、実写映画はノリさんが演じますが、個人的には温水さんが一番ハマるんじゃないかと思います。ドラマをやるなら、温水さんに期待したいです!

ちなみに声優は、俳優の小日向文世さんが担当しています。

家族は、奥さん(作者ではない(笑))と高校生の娘と中学生の息子の4人暮らしで、高年齢パパの為か、家庭では疎まれている。会社でも空気のような存在で、会社でも家庭でも疎外された生活を送っている。

苦労して手に入れたマイホームも、豪邸の隣で、家族は不満だらけ。
小さい頃はあんなに懐いていた年頃の娘からもほぼほぼ無視され、家庭にも居場所はなく、そんな寂しさからか犬を飼うも、面倒を見るのは自分だけ。追い討ちをかけるように、胃ガンを宣告され、余命3ヶ月の命であることが発覚するが、家族にも中々言い出せずにいた。

そんなある日、犬の散歩で公園に訪れた時に、飛来していた宇宙人の事故により、消し飛んで死んでしまう。そこには、獅子神という青年もいて、2人とも死んでしまうのだが、宇宙人にとってはそれは問題なようで、慌てて取り繕うのだが、そこには兵器しかなく、体の中身を兵器にして、見た目は犬屋敷壱郎と獅子神そのものとして復活、というより復元したのだった。記憶はそのままで、犬屋敷本人は、何があったかわからないような状態だった。

こうやって、2人の超やばい人間兵器が誕生した。

犬屋敷壱郎と獅子神皓

犬屋敷壱郎

上で述べたように、58歳の冴えない哀愁漂う老人である。

会社でも家庭でも居場所がなく、マイホームを建てても喜ばれず、さらに胃ガンで余命3ヶ月ときた。

何1つ報われず、まともに自分の相手をしてくれるのは、愛犬のはな子だけ。そんな中で兵器人間になってしまい、自分は人間なのか?何のために生きてきたのか?何のために生まれてきたのか?
もはや自分は人間ではない。犬屋敷壱郎ではない。ここに自分の居場所はないから、はな子を連れて出ていくことを決意します。

そこで目にしたのは、車に轢かれて死にそうな猫。犬屋敷は何とか助けようとするが、どうしようもない。と、思いきや、手を当てるだけで、猫の容体がセンサーでわかるかのようにサーチできて、治すことができたのだ。猫は、ケロッと何事もなかったかのように歩き出したのだった。

その時、犬屋敷は自分のした事に驚愕するのだが、猫を助けられたことに、「生きている」ということを実感したのだった。

犬屋敷にとって、自分は、人を助けることが人間でいる実感、証明なのだ思い、人を助けていくことを決意した。

それからは病院を巡り、不治の病いに冒された人たちをひっそりと治して回った。目の前で助けた時は、自分のことは他言しないでほしいと頼んだ。

スーパーマンのように、遠くの人の声が聞こえる機能もあり、困っている人や苦しんでいる人の声が聞こえたら、助けにいくようにもなった。

周りから見れば、それは神の所業にも見えなくはない。空を飛び、不治の病いを治し、瀕死の人でも治してしまうのだから。

そんな万能の力を得ても、仕事は辞めることはなく続け、家族にも、人にも真実を告げることなく、彼はただ己が為に、人を助け続ける。

 

獅子神皓

犬屋敷と共に機械化された高校生。彼も犬屋敷同様とは違う歪みを抱えていた。親は離婚し母と2人暮し。父は再婚し裕福に暮らしていたのだが、獅子神は母と2人、ボロアパートで貧しく暮らしていた。

彼は、母を大切にしていて、機械化した後も、母の為にその力を利用していた。まぁ、かなりのマザコンである。

彼には、いじめに遭い引きこもってしまった幼馴染、チョッコー(直行)がいて、獅子神にとっては唯一の友達だと言える。だからこそ、彼に機械化した秘密を明かしたし、守ろうとしたし、いじめていた奴らを撃退した後、殺した。獅子神は指を向けて「ばんっ」と言うだけで打ち殺すことができるのです。これを「ばん砲」と勝手に名付けたいと思います(笑)

※ばん砲

犬屋敷さんは、人を助けることで人間でいられることを実感していたから、人を助ける為にその力を使ったが、獅子神にとっては、人を殺すことに、人間性を感じ、人間を実感できる行為だったので、彼は人を殺すことに力を使った。

それは、獅子神の元々持つ歪みが原因だったのかもしれない。

機械化する前も、獅子神は誰か知らない人が死んでも、正直どうでもいいし何も感じない、と思っていた。ただの人間である以上、何をする訳でも何ができる訳でもなく、ただ傍観していた。

しかし、機械化して力を手に入れた以上、本当にそうなのか確認することが出来るようになった。
だから、自分自身を確かめるかのように、無作為に人を殺した。できるだけ家族仲睦まじい家庭を探し、女・子供・老人関係なく殺した。

もちろん、やがて事件として取り扱われ、デスノートではないが、殺す手段がわからなくても、犯人は獅子神だと、警察は捜査の手を伸ばす。

自分の母だけは大切に思っているようで、ATMを操作し、大金をせしめて、母と豪華マンションに引っ越す準備をする。

そんな母と団欒の中、警察が訪問する。獅子神はあわてて逃げるも、警察に包囲されている。しかし獅子神は、銃で撃たれても効かないし、兵器人間なので、人間相手ではひとたまりもない。最終手段で、飛んで逃げたが、獅子神が犯人だとニュースで大々的に取り上げられ、ネットでは、最愛の母まで叩かれている。

そんな獅子神をかくまったのは、彼を好きになった「渡辺しおん」という冴えない同級生。

獅子神には人間としての感情が欠落しているところもあり、そこに拍車をかけて機械化されたので、さらに感情がなくなっている。
彼の動機は、人を殺すのは自分の人間性を確かめる為。それ以外の行動は、大切な人が願ったこと。例えば、母と2人で団欒しているときは、彼は人を殺さなくなった。
そして、しおんも、彼が人を殺さないことを願った。だから、獅子神は、人を殺さないこと決め、さらに、殺した人の数だけ人を助けると決めたのだ。

しかし、そんな簡単にことは進まない。

そんな矢先、母は自殺した。息子の罪に耐えかねたのだろう。獅子神は、母に「もし俺が犯人だったらどうする?」と尋ねたとき、「もしそうなら、一緒に死ぬ」と母は答えていた。

そういう思いでいたのだから、自殺も仕方ないだろう。

しかし、大切な人を失った獅子神は、またも狂ってしまう・・・

OPはMAN WITH A MISSONが担当!

MAN WITH A MISSON(マンウィズ)が担当するオープニングソング『My Hero』は、当サイトで紹介しているアニソン週間ランキングでも上位に入っています。
アニソンランキングはコチラ↓

アニソン週間ランキング 2017(11/1 ~ 11/7)

狼人間の五人組という奇抜なグループですが、音楽性は本格的なロックで、最近はアニメの主題歌を担当することも増えています。

音楽性のカッコ良さもさることながら、オープニング映像もカッコいい仕上がりになっています。

この作品に限らず、オープニング映像は、若干のネタバレがあるものです。これから出てくる登場人物や、展開がちょい出しされます。

オープニングも飛ばさずに要チェックです!

MAN WITH A MISSONといぬやしきのコラボPVがコチラ↓

 

いぬやしき これからの見どころ

アニメはこれから佳境に入っいきますが、ネタバレになってしまうので、どうなるかの結末は伏せておいて、気になる所を挙げていきます。

おじいちゃんの進化

機械になった体の使い方は、獅子神の方が若いからか一枚も二枚も上手です。

獅子神の危うさに危険を感じた直行は、犬屋敷と出会い行動を共にしますが、獅子神の色んな能力を見てきたことで、犬屋敷にレクチャーし、訓練を重ね、バージョンアップしている。

犬屋敷と獅子神は、一度出会っていて、獅子神が襲撃した家に犬屋敷が助けに来た所で遭遇したのだ。その時に、獅子神の「ばん砲」が炸裂したが、犬屋敷には効かなかった。
その場は獅子神が飛び去ったことで何もなかったが、兵器の本当の威力はそんなものではない。
人を助けたい犬屋敷と、人を殺す獅子神の対決は必至です。いつどのように再会し、どのような戦いになるのか。見ものです!

獅子神皓は今後どのような行動をしていくか

獅子神が人を殺すことで人間性を実感するのは間違いありません。しかし、大切な人の願いであれば、殺さないでいることもできます。
若さもあり、その不安定さ故、どのような行動を取るかわからないところがあります。

大切な母が自殺し、幼馴染の直行も離れていきました。現時点での彼にとっては大切な存在は、しおんとしおんのおばあちゃんの2人です。その2人にもしものことがあったら・・・?

暴走するのは目に見えてますね(笑)

獅子神の狂気っぷりもいいですが、彼がどのように変化し、どうなっていくかも、大きな見どころの一つです。

機械化してしまった2人の運命は!?

『GANTZ』では、宇宙人の侵略から地球を守る為に宇宙人と戦うという結末に向かいましたが、GANTZ同様宇宙人の介入があった『いぬやしき』はどのような結末に至るのか?

この物語は、世界、はたまた宇宙を巻き込んだ、犬屋敷と獅子神2人の物語です。
構図は単純でも、犬屋敷さんに見られる哀愁や、なんとも言えない無力感は、日本人男性なら誰でもわかり得ることではないかと思います。そして、特に若い方なら獅子神の気持ちや内面もわかることだろうと思います。

そんな2人の行く末を、最終回まで見守って行きたいし、まだ見ていない方、途中でドロップアウトした方は、是非是非見直してほしいものです。原作では、私は何度か泣けてしまいました・・・。

『いぬやしき』から感じた物語の本質

たまたま犬屋敷さんと獅子神は宇宙人によって機械化されてしまい、破壊と再生の能力を身につけることになりましたが、それでも人間性は失っておらず、犬屋敷さんは人を助けることが自分にとっての人間性を感じ、獅子神は、人を殺すことが自分とって人間性を感じるという対比が描かれています。

自分はどういう人間か、ということを、機械化することで表現しています。

虹見式人を助ける、殺す、といのはあくまで二極しかありませんが、例えばもっと機械化した人がいたら、もっと違う顕れ方をするかもしれません。

まぁ、人智を超越した力を手に入れるわけなので、大体のことはできちゃいます。
空も飛べるし、宇宙空間に行っても生きていられるし、体に傷が付くこともないし、傷はもちろん、生きてさえいればどんな病気も治せます。あらゆる機械と接続することができ、ATMだって好き勝手できます。車だってコントロールすることもできます。
銃で撃たれても効きません。逆に、指を銃のようにかざして、「バン砲」で簡単に撃ち殺すこともできます。しかも、映像越しに撃ち殺すこともできます。戦場に行って、戦争を止めることもできるかもしれません。

このように、ありとあらゆる機械を操ることができ、ほぼ無敵です。唯一の弱点というか、必要不可欠なものがあります。

それは「水分」です。

食べ物は、胃袋が無い為、消化することができず、全て排出してしまうのですが、水分がないと活動停止してしまうのが、唯一の弱点かもしれません。

 

 

ーさて、あなたに質問です。

あなたが、犬屋敷さんのように機械化してしまったら、何をしますか?
別に機械化しないまでも、人間を超越した力を手に入れたら何をしますか?

 

それが、この『いぬやしき』が問いかけることなのではないかと思っています。

人を助けるのか。殺すのか。支配するのか。破壊するのか。何かを発明するのか。

超常的な力を手に入れたら、多くの人は大概は悪いことをしてしまうのではないでしょうか。それは人間が欲を持つ存在である以上、仕方ないことだと思います。

例えばドラマの『SPEC』などは、時間を止めたり、記憶を書き換えたり、念道力を使えたり、色んな能力者が登場しますが、ほとんどの人は己の欲の為に能力を使い、人の為に使おうと言う人は限りなく少ないのです。

主人公の当麻(戸田恵梨香)は、「刑事魂」という信念のもと、正しいものの為に使おうとしました。もし違う能力だったとしても、「刑事魂」によって、同じようにしたでしょう。

『いぬやしき』では、ほぼ万能の力を手に入れ、まさに神のような存在になってしまうので、水分さえあれば何でもできる存在になります。

つまり言いたいことは、

 

「神」になったらあなたは何をしますか?

 

その問いの答えが、実はあなた自身なのかもしれません。

特別な能力はなくても、大きいことではなくても、ほんの小さなことでも何かを生み出すことができる。何かを変えることができる人間は、きっと小さな神そのものなのかもしれませんね。

 



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